「ひょうし」:
解説・・・
もともとこの絵本を作るきっかけは多くの人にもやしを伝えたいがためでした。世の中に「もやし」を知らない人はほとんどいないでしょう。しかし私たちが知っているつもりのそれは実はもやしの表面だけでしかないのです。
表面だけの価値観で食の流れが決まってしまうことに私は大変な危機感を覚えます。
表面だけしかしらない、表面だけで知った気になっている・・・この状況は、それこそ何かの権威、または声の大きい人、影響力の強い会社が歪んだ価値観を宣言してしまえば、私たちが何も考えずにその言葉を信じ込み、それで「食の定義」が決まってしまいます。
“もやし”とはどういう食べ物なのか。
食べる人がその部分で正しい共通認識が無いと、もやし生産者である私は正しい方向性を打ち出せません。
ではその正しい方向性とは何か・・・?と聞かれたらそれは
『私たちがもやしのありのままに敬意を払う』
ことではないかと私は結論付けています。もやしのありのままを知ること、それは私たちが見えている表面だけではない、もやしの“その先”つまり、
『もやしのそれから』
を知ることです。もやしの“それから”は、見えないけれど私たちが忘れてはいけない食の真理に則っている気がするのです。
・・・・・・そんな想いをこの表紙の文面にこめました。
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第三部は何回かにわけて解説することになりそうです。
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