本日家族でお台場の船の科学館 へ行ってきました。昔から有名でしたが入館するのは初めてでした。
館内のさまざまな展示物も興味深いものでしたが、何と言っても心躍らされたのが南極観測船として名を馳せた「宗谷」の船内巡りでした。「宗谷」、大ヒット映画「南極物語」でもタロ、ジロを乗せて活躍してましたね。
歴史的建造物ともいえる味わい深い趣の船内を巡ると、なんと意外なところで「モヤシ」の文字を見つけました。
なんと宗谷の中で、モヤシ、カイワレダイコンを栽培していたのだそうです。
驚きながらも、私はすぐさま納得し、そしてもやしの正しい使い方にうれしくなりました。長時間の厳しい船内活動の中、乗組員にとって食事はさぞかし楽しい時間であったでしょう。ただ保存できる食料も限られますので、栄養面ではどうしても偏りがちになりそうです。特に新鮮な野菜の調達は最も難しかったはずです。・・・・だからこそ、
豆と水さえあれば場所を選ばす栽培できる野菜
・・・・もやしが重宝されたのでしょう。
そのもやしはもちろん現在市場で主流のエチレン処理された太もやしではないでしょう。細くて長くて豆も根っ子もある、限りなく“ありのまま”に近いもやしであったに違いありません。そしてそのもやしは
さぞかし美味しかったことでしょう。
難しいかも知れませんが当時の乗組員に機会があれば聞いてみたいです。船内で育てたもやしの姿と味を。そのもやしがどれだけ食の幸せをもたらしたのかを。