先週の土曜日のこと、地元深谷市の新規産直店の開店日に試食販売で立っていたときでした。
この日は開店記念価格ということで、ブラックマッペ、緑豆共に一袋25円で販売しました。
混雑した店内で1人の女性のお客様が話しかけてきます。
「なに、あんたもやし屋さんなの?ふぅーん。で、いくら?25円??ダメよそんなんじゃ。○○さんとこ知ってる?」
と、最寄の群馬県に拠点を置く高級食材を扱うスーパーの名前を出しました。
「いえ。○○さんところではおいくらなんですか?」
と逆に私から聞きましたところ、
「あっちはね、ずっと3円で売ってるのよ!」
と、おっしゃったのです。もやしが3円・・?それも特売ではなく・・・?
この緑豆の原価が高騰しているご時世です。業界を挙げて訴えている中、そんな価格が出てくるはずはありません。たぶん特売で13円の間違いだろうと、私は思いました。
それから3日後の、本日。次に情報をもたらしたのは、私どもの工場長です。やはり「知っているか?」と私に話しかけてきました。そこでも「3円」という数字が出てきたのです。これは自分が確認せねばと、直接店に出向きました。そして・・・
この価格ですから、もやしはほとんど残ってませんでしたが「3円もやし」は本当でした。
そして特売ではなく通常価格のようです。
典型的な緑豆太もやし。もやしは太くて白くてなかなか立派なものでした。内容量は200gとありましたが、なにか少なそうです。
お一人様、二袋限りなので「業者」の買占め防止なのかもしれません。
もやしのタレが99円ですから、タレの方が33倍の価格ですね(笑)。
私が今まで見たものでは9円というのが、最安値でありましたが、あっさりと更新です。
お店側が、一つの目玉として損をして売っているのかもしれません。たとえば20円で買って3円で販売している・・とか。
もしくはこのもやしメーカーの他の商品(カット野菜等)を大量に扱ってもらう代わりに、もやしをタダ同然で納めているのかもしれません。
真の理由は計り知れませんが、確実に言えることは
「もやしの価値と尊厳を踏みにじった価格を実現させてしまった」
ということです。