昨日でふかや映画祭と共に、5日間にわたって開かれた


「もやしの絵本の原画展」


は終了しました。原画を展示した旧き心地よき香り漂う仮想店舗“飯塚商店”も閉店です。この5日間、多くの方ともやしについてお話しました。食事をとることも、座ることすらも忘れて・・・・。



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 先月、原画展会場がふかや映画祭会場である酒蔵跡に決まった時 、私はこの旧くて素敵な空間でどのようにもやしを、そしてあるべき食を伝えられるだろうかと思案しました。イラストレーターのことなさんは、その美しい絵本の原画を展示することで多くを訴えることができます。ではもやし屋たる私はどうすべきだろうか・・・・と。そこで最初に浮かび上がったのが、


「今は失われてしまった旧きよき価値観の再現」


でありました。旧きよき価値観とはなんでしょうか。私は、


作り手(売り手)とがとても近かった・・・つまり人の近さが重んじられていたことがそのよき価値観だと思いました。よって、


私がここですべきことは旧き価値観にしたがってもやしを多くの人に近づける


ことだと結論付けました。

 しかしです。実は開催前から不安はありました。というのは、今回この酒蔵跡に来られる方々のほとんどは「映画目的」です。映画祭会場なのだから当然でしょう。逆に映画祭会場にもやし屋があることが不思議なくらいです。それに深谷の野菜といえばネギであるし、ましてや野菜全体の中でも日陰者の、もやしという題材がどれだけ違った目的でいらっしゃった方々に響くのでしょうか・・・・。


 10月10日(土)・・・・ともかく映画祭と共に“飯塚商店”の幕も開きました。


 これより5日間の原画展を通して、印象深かった出来事をお伝えしていきます。