今年に入って、
もやし屋はもやしを作って売ることだけでなく伝えることも仕事
との必要性を感じて、その伝える手段の一つとして素人作業ながらHP を立ち上げたのは4月13日のことでした。
まずは物語口調でもやしの成長を伝え、そして『もやしの絵本』をUP。次に考えたのが
『第三者が伝えるもやしを巡る物語』
を掲載することでした。
第三者と言ってもどんな方というわけでもなく、食のあり方に一家言を持ち、その上で私のもやしの方向性に理解のある人でないといけません。方向性が同じでも、言葉を通すフィルタが変われば、私の言葉とは違った新鮮な響きがあると期待したからです。
そうなると私の思いつく人物は私の中では一人しかいません。郷土の旧友であり、子供の頃初めて食べたもやしが、私の父が作ったブラックマッペであり、今では教育者として地元で塾を経営し、傍らで執筆業も営む小林真 です。私は彼にその旨を依頼すると、快諾してくれ、そして
『宮島に漫画を描かせればよい』
と提案をしてきました。この「宮島」というのは、小林真のかつての教え子であり、今だ強い師弟関係で結ばれていて、そして「漫画家を目指している」有望な若者です。その面白そうな提案に大きな期待をかけ、私は彼らの思うとおりに「もやしの話」を描かせることにしました。
小林真は今まで私が酒の席で語ったり、ブログで書いたりした消費者とのやりとりのエピソードを彼なりの解釈で物語にして、そして宮島君の描く漫画の監修にあたりました。
出来上がった原画を見た私は、驚きました。おちゃらけた漫画の裏にある、様々な現実は非常に意味深く、もやしを・・・食を巡る一つの事実として十分掲載に足るものでした。
本日、その漫画の後編が小林より送られてきて、ここで一つの話が完結しました。
私では描けなかった、もやしを巡る作り手と消費者との物語。是非ともご覧になっていただき、みなさまのご意見、ご感想をお聞きしたいです。