今は子供達は夏休みですね。自分が子供の頃を振り返っても、夏の長期の休みはとても楽しかった思い出がありますが、同時に憂鬱なものもありました。宿題のワークブックである「夏休みの友」、そして「自由研究(一研究)」でした。

 私にも小学校3年の娘と1年の息子がいますが、夏休み後半を過ぎてから課題の自由研究の作成に焦りだしてます。こういった姿は世代を超えて夏の風物詩なのでしょうね。


 さて深谷市でもやし屋を営んでいる私のところへは今までにも何度か、自由研究のため地元の子供達が(時には少し離れたところの子供)が親に連れられて、もやしの見学に来ました。もやし屋がある地元の子供が研究課題にもやしを選ぶことは、私はとてもよい選択だと思い、丁寧に育成行程を案内して、質問に答えたものです。


 子供にとっても、国内でも数少ないもやし生産者からの話が聴ける上に、本来なら一週間かかる成長観察も、ここでなら「一日で出来る」ので、手間がかからず、そして作品はそれなりの評価を得られるので、とても効率のよい研究課題です。


 今年は娘が何をやろうかと悩んでいたので、もちろん私は


「もやしをやればいい」


と、アドバイスしました。娘は近所のお友達と共同でやるというので、ならばなおさら好都合です。そのお友達と比較研究が出来るからです。


 私はお友達にもやしの種子(ブラックマッペ)を数粒渡して、もやしの作り方を教えて成長の記録をとらせました。作り方と言っても簡単です。まず乾燥した種子を水に漬け込んで、芽が出たら、暗いところで時々水をあげて育てればよいだけです。

お友達にはその成長過程を記録してもらいました。


 娘は私とともに栽培室(ムロ)に入り、発芽から1日づつ成長していくもやしをスケッチさせて、サイズを測らせました。


 今週中にお友達のところで育てたもやしと、ムロで育てたもやしを比べるのですが、私は結果は見てませんが、実は


もやしの形状に大きな違い


が現れるのは明白なのです。もちろん今は答えを言いません。それを子供達に考えてもらうことにします。豆は同じ。地元なのでやり水も同じ。もやしは何の肥料も使いません。今は夏なのでもやしの置かれた室温も「28~30℃くらいで」あまり変わりないでしょう。


 では一般家庭で育つもやしともやし屋のムロで育つもやしでは何が違うのでしょうか?


 このブログを読んでいる、みなさんはお分かりでしょうか。野菜や植物に詳しい方ならすぐ思い浮かぶはずです。



 これより子供達の自由研究と並行して、ここではその謎を解き明かしていきましょう。