「英語は繰り返さない文化」— 中高生にも必要な論理的思考力の土台 | 英検取得後の大学合格・就職を目指す2万人以上の実績で英語を支援!! 国際社会で通用する英語をマスターできる澤田英語学院

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冗長表現を避けることが英語力アップの近道

こんにちは、澤田英語学院のMattです。

 

最近、準1級の要約問題を

やっていた時に意識した

「redundancy(冗長表現)」を

避けることの重要性についてお話しします。

 

これはTOEFLや英検1級レベルでは

特に重視されるスキルですが、

実は中高生の英語学習にも大いに役立ちます。


 

冗長表現とは?

冗長表現とは、同じことを繰り返し書いてしまうことです。 生徒がだしてくれた文章を見てみましょう。

The vegan is a lifestyle in which people can avoid food or products from animal. The number of vegan is increasing.

 


問題点:

冠詞と名詞の数のミス

    • “The vegan” → “Veganism” または “A vegan lifestyle” が適切です。

    • “animal” → “animals”(複数形)

    • “The number of vegan” → “The number of vegans”

語順と情報の焦点の整理

    • 最初の文はやや冗長で、くどく感じる原因になっています。

    • 説明の中心が「人々が何を避けるか」にあるなら、主語は "people" にする方が自然。


添削案

The number of people who avoid food and products derived from animals—a lifestyle known as veganism—is steadily increasing.

特徴:

  • 定義と主張を一文にまとめて、くどさを解消

  • "—a lifestyle known as veganism—" で追加説明を補足的に挿入

 


日本語の学習との違い

日本語は繰り返しを許容する文化があります。

俳句や詩にも「くどさ」が美しさになる場合があるのです。

 しかし、英語は「重複を嫌う文化」です。

 

特に論理的な文章(エッセイ、レポート、試験問題)では、

同じ言葉を繰り返すと「語彙力がない」

「論理が整理されていない」と評価されてしまいます。


別の具体例で考えてみましょう

例えば、こんな文を想像してください。

 

Before:
 Many students think English grammar is difficult, but many students do not think Japanese grammar is difficult.

 

これも繰り返しが目立ちます。そこで、次のようにまとめられます。

 

After:
 Many students think English grammar is difficult, which is not the case for Japanese grammar.


保護者の皆さまへ

この「冗長表現を避ける力」は、ただテストで点を取るためのものではありません。

  • 自分の意見を明確に、簡潔に伝える習慣をつける

  • 論理を整理することで思考力そのものを鍛える

  • 将来の大学レポートや国際社会での説得力ある発言につながる

こうした力は、英語だけでなく、他教科や社会生活全般においても役立ちます。


まとめ

 

 

  • 英語は「繰り返さない」文化

  • which is not the case for ... でスマートに表現できる

  • 冗長表現を避ける練習は、論理力・表現力の成長に直結する

お子さんが英語を学ぶときに「もっと短く言えないかな?」と一緒に考えてみてください。 それがクリティカルシンキングを養い、英語力アップの大きな一歩になります。