こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
授業でよく、生徒に英文和訳をさせて、
文法の理解度を確認したり、
さらに理解を深めてもらっています。
そのなかで、日本語にもなじみが薄いと、
訳するのが難しいこともおおいです。
それが、今回の文法で、
完了形になります。
英語は、実は、過去と現在は違うものとして考えます。
つまり、過去は過去、現在は現在なのです。
He was wasteful. 彼は無駄遣いが多かった。
いまもそうなのか、今は違うのかは、
上の文ではわからないのです。
それで、過去から現在までなどの
時間の関係性を持たせたのが、
完了形になります。
✅ 英文:
Humans have been wasteful and have cut down many trees.
✅ 日本語訳:
人類はこれまでに無駄遣いをしてきて、多くの木を切り倒してきた。
✅ 文法解説(現在完了形):
この英文には 現在完了形(have + 過去分詞)が使われています。 この文に出てくる動詞は以下の通りです:
-
have been wasteful(無駄遣いをしてきた)→ 完了・継続用法
-
have cut down(切り倒してきた)→ 完了・経験用法
✅ 現在完了の3用法のポイント:
用法 |
日本語訳 |
見抜くポイント |
例文 |
---|---|---|---|
継続 |
〜し続けている |
「今も続いている」動作や状態が中心 |
He has lived here for 10 years. |
経験 |
〜したことがある |
「過去に何度か」や「これまでに」 |
I have been to Kyoto. |
完了 |
〜したところだ / 〜してしまった |
「今に影響を与えている」過去の出来事 |
She has just arrived. |
✅ この文はどの用法か?
● have been wasteful
→ 「無駄遣いをしてきた状態」が今も続いているというニュアンスなので、 👉 継続用法(=今に至るまでずっと無駄遣いしてきた)
● have cut down many trees
→ 「多くの木を切ってしまった」という結果が今も影響を与えている(=森林破壊) 👉 完了用法(=結果が今も問題になっている)
✅ まとめ:
この文は、**「人類がずっと無駄遣いをしており、その結果として多くの木を切ってしまった」**という文脈で、
-
継続用法(無駄遣い)
-
完了用法(伐採の事実)
が 同時に使われている複合パターンです。
✅ 保護者へのアピールポイント:
英検や学校英語では「have + 過去分詞」
をただ機械的に覚えがちですが、
"どうしてその完了形を使っているのか"
を文脈から読み取るのが、
これから求められる英語的な論理力や
クリティカルシンキング力を育てる第一歩です。
木の伐採問題のように、
過去の行動が現在に影響を与える問題を
英語で表現するとき、 完了形がぴったりなのです。
英語に習って、過去は過去、現在は現在なので、
過去の悪いことは忘れて、
現実を踏みしめながら、
未来を進んでみましょう。