こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
「もし今日、あなたの夢を追いかける最後のチャンスだとわかったら、何をしますか?」
そんな問いを英語で
投げかけられたら…お子さまは、
どう答えるでしょうか?
昭和薬科中学の春休みの恒例課題、
「英語スピーチ(300語以上)」。
トピックは毎年「自由」であることが多く、
形式も比較的オープンです。
一見、のびのびと自分を表現できる
良い機会に思えますが、
実は多くの生徒たちにとっては、
「自由すぎる」ことが逆に難しさを生んでいます。
なぜ「自由なテーマ」が難しいのか?
中学生は、まだ「自分の考えを言語化する練習」
を始めたばかりの時期です。
選択肢がありすぎると、
かえって何も思いつかず、
手が止まってしまいます。
「何を書けばいいか分からない…」
「ありきたりじゃダメなのかな…」
そんな不安を抱えたまま、
原稿用紙に向かっている生徒は少なくありません。
でも、英語スピーチは「成長のチャンス」
一方で、300語の英語スピーチは、
語彙力や文法力の訓練以上に、
「自分の想いを伝える力」
を鍛える最高の機会でもあります。
この練習を通じて、
お子さまは以下の力を身につけていきます:
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自分の考えを深掘りする力
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構成を考えて順序立てて話す力
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感情を込めて人に伝える表現力
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英語でのアウトプットに自信を持つ経験
スピーチが書きやすくなる3つの視点
テーマ選びに悩む生徒には、次の3つの視点を伝えることで、ぐっと書きやすくなります。
① 自分の体験から選ぶ
→ 説得力があり、エピソードも自然に出てきます
例:「私がピアノ発表会で学んだこと」「初めての失敗から得た教訓」
② 日常の中の小さな気づきを深掘り
→ 身近なテーマほど聴衆に共感を与えます
例:「なぜ私はエコバッグを持ち歩くようになったか」「お弁当の中にある母の思い」
③ 将来の夢や関心事について話す
→ 自分の「未来」を語ることで、前向きな気持ちになれます
例:「宇宙飛行士になりたい理由」「医者という仕事に憧れる理由」
構成も“型”を覚えれば怖くない
スピーチは次の3部構成を意識するだけで、格段に書きやすくなります。
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導入(Introduction):なぜこのテーマを話すのか?(約50語)
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本文(Body):理由・体験・エピソードを2〜3つ(約200語)
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まとめ(Conclusion):何を感じたか、将来への思い(約50語)
また、「for example」「because」「in my opinion」などの接続語や、
「nervous」「proud」「surprised」などの感情表現を
意識的に使うことで、スピーチに深みが出てきます。
保護者の皆様にできるサポートとは?
お子さまがスピーチに悩んでいるとき、
大人の「ちょっとした声かけ」が大きな力になります。
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「最近、印象に残った出来事って何かあった?」
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「将来やってみたいことってある?」
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「もし世界のルールを1つ変えられるとしたら、何を変える?」
こうした問いかけから、
自分の“内面”を掘り下げるヒントが生まれます。
さらに、ご家庭で原稿の読み合わせや
発音のチェックを一緒に行うだけでも、
お子さまの安心感は格段に増します。
最後に:言葉を超えて、自分を表現する力を
「大学時代、私は留学中に言葉の壁に挫折し、自分の可能性を疑った経験があります。」
私自身、そんな苦い経験を通じて、
「伝える力」がどれほど大切かを実感しました。
英語スピーチは、単に英語の練習ではありません。
子どもたちが「自分を伝える力」を育む第一歩です。
ぜひこの春休み、スピーチ課題を通して、
**お子さまの中にある“伝えたい気持ち”**
を引き出す時間を、一緒に楽しんでみてください。