こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
トランプが新大統領になって帰ってきましたね。
英検のエッセイを書くとき、
生徒が選ぶテーマや意見は、
個性や創造性を表現する良い機会です。
しかし、社会の一般的な流れや
認識とは異なる例を用いる場合、
注意が必要です。
今回は、環境問題や政治的テーマを扱う際に、
特に気を付けたいポイントを
保護者の方々にお伝えします。
① 主張を明確にし、事実に基づいた議論を展開する
たとえば、トランプ大統領が
パリ協定からの脱退を決定した
背景を説明する際、
生徒が「米国経済を守るため」
という意見を述べるのは適切です。
ただし、その際には次の点を押さえておくべきです。
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事実を正確に引用する: 「トランプ大統領は、パリ協定が米国経済に不当な負担を課していると主張した」というように、具体的な背景や事実をエッセイに組み込む。
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偏りを避ける: 特定の意見に偏りすぎると、説得力に欠けることがあります。例えば、「中国が罰則なく汚染を続けている」という点を述べる際には、客観性を保つよう指導してください。
② 社会的な文脈を考慮する
例えば、気候変動の話題において、
トランプ大統領が行った化石燃料推進政策を
取り上げる場合には、以下の点を考慮しましょう。
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バランスの取れた視点を提供する:
「化石燃料産業の復興が一部の地域
で雇用を生み出した」という肯定的な側面と、
「長期的には気候変動への
悪影響を及ぼす可能性がある」
という批判的な側面の両方を説明する。
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時代背景を説明する:
「この政策は、ロサンゼルスの
山火事やフロリダのハリケーン
被害の直後に実施され、 -
環境団体の間で批判を招いた」
という文脈を補足すると、
生徒の議論に深みが増します。
③ 相手の視点を尊重した表現を使う
英検の採点者は、
多様な背景を持つ読者で
あることを念頭に置きましょう。
社会的に議論の余地があるテーマでは、
以下の点を指導してください。
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柔らかい言い回しを心がける: 「私は…と思います」という表現を用いて、主張を押し付けない書き方を意識する。
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反対意見にも触れる: 「一方で、この政策には環境団体からの批判もあります」というように、反対意見を紹介し、論理的な議論を展開する。
保護者へのメッセージ
生徒が英検のエッセイを書く際、
特に社会的に敏感なトピックを選ぶ場合には、
慎重な指導が求められます。
自分の意見を主張するだけでなく、
多角的な視点を持ち、
他者を尊重した書き方を身に
付けることが重要です。
これにより、生徒はより説得力のある
エッセイを書き上げることができるだけでなく、
広い視野を持つ人材へと成長していきます。
もしご家庭で指導に迷われた場合は、
私たちがいつでもサポートいたします。
ぜひ一緒にお子様の学びを支えていきましょう!