こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
8月も終わりですね。
夏休みの間、
英検の勉強は進みましたか?
長文読解に挫折していませんか?
お子さんの英語力を進化させる新しい学習法
英検1級の長文読解に挑戦してみたものの、
難しすぎて諦めたことはありませんか?
「もっと効率的に勉強したいけど、
どうすれば飛躍的に英語力が伸びるのか分からない」と
悩んでいる親御さんも多いでしょう。
そんな皆さんに、お子さんの英語力を
劇的に進化させるための新しい学習法をご紹介します。
それは、進化シミュレーションの
原理を活かした英語学習法です。
### 進化シミュレーションから学ぶ英語学習法
皆さんは「Avida」という進化シミュレーションプログラムをご存知でしょうか?
これは、今回の2024年度第1回1級の空所補充問題の2題目、
A3見開きの長くて、難しい長文に出ていたコンピュータープログラムの一つです。
一文でまとめると、
The passage discusses Avida, a computer program simulating evolution, shedding light on various aspects of life and evolution.
(この文章では、進化をシミュレートし、生命と進化のさまざまな側面に光を当てるコンピュータ プログラムである Avida について説明しています。)
コンピュータ上で生命の進化を再現し、
突然変異や自然選択のプロセスを
観察できるプログラムです。
この進化の原理を英語学習に
応用することで、驚くほど効率的に
英語力を伸ばすことができます。
### Avidaの進化の原理を英語学習に取り入れる方法
1. **多様な学習材料に触れる**
進化の過程で新しい突然変異が起こるように、
お子さんには新しい学習材料を積極的に取り入れることが大切です。
2. **適応度の高い学習法を選択**
効果的な学習方法を見つけたら、
それを継続し、効果が薄いものは
捨てるという自然選択の考え方を取り入れましょう。
3. **継続的な学習環境を作る**
進化には時間がかかるように、
英語力を進化させるには、
継続的に学習する環境が不可欠です。
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### 具体的なアクションプラン
お子さんが今日から始められる具体的なアクションプランをご紹介します。
- 毎日15分、TED Talksの字幕なし動画を視聴する
- 理解できた単語をメモ
- 翌日、字幕付きで動画を再視聴して確認
- 新しく学んだ表現を自分の言葉で言い換える練習をする
このようなサイクルを1週間続けることで、
英語力に驚くべき進化が見られるはずです。
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### 1週間で見られる成果
最初はTED Talksの動画内容が
2割程度しか理解できなかったとしても、
この方法を1週間続けると、
4割以上の内容を理解できるようになるでしょう。
お子さんの「英語脳」が急速に進化し始めます。
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### さらに効果を高めるためのコツ
- **同じ話者の動画を3本連続で見る**
話し方のパターンを学ぶことで理解が深まります。
- **興味のあるトピックを選ぶ**
モチベーションを維持するために、
お子さんの興味に合った動画を選ぶことが重要です。
- **学んだ表現を毎日3回使う**
アウトプットを増やすことで、
学んだ表現が定着しやすくなります。
ただ、1級の問題が難しいところは、
長文が理解できていても、
質問で選択肢を選び間違えることも
多いと思います。
そこで、簡潔に問題の解き方も見ていきましょう。
実際の問題はリンク先で確認できますので、
解説を見る前に、自力で解いてみるか、
まずは次の解説を読んで、
長い長文のどこを読んだ方がいいのか、
あたりを付けて、内容把握の
理解力アップを進めてください。
(32)
質問:著者はなぜウイルスの話をしたのでしょうか。
2段落目の最初の段の下から4行目、
There has, for instance,
から始まる文章で以降を訳していくと、
ウイルスを引き合いに出して、
生物とはなにか、その境界線は?
そして、Avidaも似たような状況だと、
説明したかったからとわかるので、
選択肢の訳が以下になります。
「生物が何であるかについての定義を
説明する必要があるかもしれないとことを指摘したいから、」
(33)
質問:クリスさんがデジタル生物の環境を変えた時、何が起きたのですか。
4段落目の途中に、
Adami therefore altered the environment ~
と書いてあるので、この文章以降が
解答に結びつきます。
特に、途中で以下のとおりに書いてあります。
デジタル生物がelementary task (=basic task)
をできるようになると、急激に効率よく成長する、
がわかり選択肢の訳が以下になります。
「基礎作業が実行できるデジタル生物がほかの生物よりも、早く複製ができる」
(34)
質問:Avidaは自然とデジタルの生態系について何を示しましたか。
これは、5段落目の途中にある、However,以降がわかりやすい。
資源がありすぎても、biodiversity:生物多様性
(=the number of different types of organisms)
が制限される。
逆に、資源が少なくても、一つが独占してしまうので、
生物多様性が低くなる。
結果、以下の選択肢の訳になります。
「資源の不足や過剰のどちらも、
生態系の生物の違いの数を
大いに制限してしまうことがありうる。」
(35)
質問:Avidaへの批判の一つは~
6段落目、途中のFurthermore,
detractor(批判者)は、
現状の進化論にあったように、
デジタル環境を意図的に設計することにより、
実験の結果を操作していると非難した。
これがそのまま、選択肢の訳につながります。
「シミュレーションをプログラミングしているソフト作成者が
手にする結果を偏らせる可能性がある」
今回は、本文が難しい分、
選択肢は通常よりも
わかりやすく作ってあると思います。
そのため、背景知識がある人や、
長文読解が得意な人は、
是非満点を取りに行ってほしいです。
逆に言うと、質問はいつも、
文章を読むときのヒントになることが、
多いのでまずは質問から見ていきましょう。
やり方を知っているだけで、
いかに時間を節約し、
効率よく解いたり、
勉強できると思います。