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拝啓四十の君へ

3歳男児の親としても、フリーアナウンサーとしても「こんなん聞いてないし!」と、絶望しては望みを繋ぐ日々です。それでも40歳くらいには戦闘記として懐かしめたら!
子育ては十人十色すぎるので、どこかでどなたかに届く事があればとても嬉しいです。

 先週から声が枯れています。喉が少し痛かったので、早めの対策をしようと思いましたが、それを阻む出来事が重なったのです。
まず、頼りにしている「龍角散のど飴」が手に入りません。このところ近くの薬局やスーパーではいつ見ても品切れです。さらに、息子(3歳)がお店屋さんごっこにはまっていることも追い打ちを掛けました。喉が痛いとできるだけ喋りたくないのですが、お客さん役の私には台詞が与えられます。

「『いまお店あいてますか』って言って。ちゃんと、もっかい最初から。」

「ちがう。『ドーナツの焼きたてをください』って言って。」

というようにわずかな間違いも許されません。やりとりは彼が満足するまで続きます。
そのうえ、息子がリサイタルを始めました。「はたらくくるま」という歌をおじさんが歌うYouTube動画がお気に入りで、それを真似て熱唱しています。一人で歌ってくれれば何ら問題はないのですが、合いの手というのでしょうか、コールというのでしょうか、とにかく参加を強要されます。
恐ろしい時間は「よし、みんなも言ってみよう~!」と陽気に始まります。「イェイ!イェイ!イェーイ!(合いの手:イェイ!イェイ!イェーイ!)ゴーゴーゴー!(合いの手:ゴーゴーゴー!)ブンブンブーン!(合いの手:ブンブンブーン!)Yeah!!」で終わったと思わせておいて「もういっかい、いくぞ~!」と上記を繰り返します。悦に入って何よりですが、リサイタルは一日に何度も開催されるのです。喉が休まるはずもなく、声はそのままかすれていきました。
 PCR検査は陰性で、耳鼻咽喉科で薬を処方してもらいましたが、ここでも一難。「喉の炎症をおさえる錠剤やカプセルは入手困難な状況」とのことで、粉薬になりました。喉がイガイガするときに粉を口に入れると、案の定むせました。白い粉が勢いよく視界を染め、プロレスの毒霧みたいやなと思いました。のど飴や薬の様子からも非日常を痛感します。はやく面倒は霧散しますように。