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拝啓四十の君へ

3歳男児の親としても、フリーアナウンサーとしても「こんなん聞いてないし!」と、絶望しては望みを繋ぐ日々です。それでも40歳くらいには戦闘記として懐かしめたら!
子育ては十人十色すぎるので、どこかでどなたかに届く事があればとても嬉しいです。

「原稿読みより、空気読みだぞ。」新入社員の頃に、先輩が冗談半分で掛けてくれた一言が頭の中に再生されました。先日、ある企業の新入社員研修に呼んで頂き、話し方や声の出し方などについてお話させて頂きました。



研修内容を考えていると、否応なしに自分がアナウンサーとして入社して間もない頃の日々が浮かんできます。それは悲しいかな、情けない記憶ばかり。

「お前の『おめでとうございます』は、全くおめでたくないんだよ」

心を込める大切さと、難しさを教えてくれたお叱りでした。


プロ野球のリポートでは緊張のあまり、「ダルビッスとうす!(ダルビッシュ投手)」

怒号に背中を押されるように退職願を検索しました。


思い出せば思い出すほど、新入社員の皆様に向けて話をさせてもらう僭越さにおののきましたが、まずは空気を読むことに努めようと決めました。

しかし、そんな必要はありませんでした。受講される皆さんは、話に合わせて頷き、笑うべき箇所を自ずから把握されているかのよう。空気読みの達人たちが、そこにいました。


相手の心を読む、思いやる力は年齢を問いません。どうぞ、これからも自分たちの力を信じ抜き、自分らしい仕事を創っていってください。


空気も心も、たまに読み間違えるのはご愛敬。研修時の言い間違いも平にご容赦ください。