その29 

捕虜収容所入り

 

2日ぐらい行軍と、トラック輸送で、砂漠に着いた。ここで真っ裸にされた。そして、大きなホースで、ぢゃんぢゃん消毒水で洗われた。その頃みんな痩せて、ひょろひょろだった。そして用意してあった米軍用の大きな偽装服を着せられ、無蓋貨車で、マニラに着いた。貨車が止まるたびに、石や棒切れが飛んできて、戦友は軽いけがまで受けた。現地人の嫌がらせだ。

 

まもなく、湿地の野原に着き、米軍支給のテント生活に入った。

 

昭和20年9月上旬だったろうか。それから当分、食糧配給が少なく、もう、食うことばかり考えていた。なんとかならないかと、ぶつぶつ言いながら、戦争に敗れたのだから仕方ないと我慢した。

 

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