その27 

比島戦[14]

連隊旗との別れ

そのうち白旗押し立てた米軍交渉団が何度も来て、細部の打ち合わせが終わり、いよいよ投降間近になった。あちこちに散開していた戦友も集まり、通達により集合、連隊旗焼却式が行われた。中島連隊長、最後の指揮で、宮城遥拝し、ただちに焼却にうつった。木刀につけ立てたまま、火をつけた。そして最後は、勢いよく燃え落ち、我が64連隊旗の一生は終わった。さすが私達も涙が出た。

 

ああ、波乱の64連隊旗。屈辱の最後だった。


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