その11

関東軍特別演習 [1]

ハイラル

昭和16年7月、再び召集令状が来た。

結婚して7か月。家内は 妊娠3か月だった。

 

いよいよ、出発の日。家内は熊本駅まで送ってくれた。軍の行動は、当時の憲兵が厳しく監視していることを、知らなかったらしい。

 

私は兵70数名、軍馬60数頭とともに(指揮し)貨車に乗り込み、夜を期して出発した。兵は皆、特務兵出身で、しかも支那事変経験者ばかりで熊本県と大分県出身者が主力であった。

8月中旬、長い輸送の旅の末、ハイラルに到着、歩兵第64兵隊第3大隊本部付となった。兵馬共々である。当時の副官古市中尉がねぎらってくれた。

 

その頃はノモンハン事件直後で64兵隊は、手痛い損害を受け、軍旗まで奪われ、当時の兵隊長は、責任を取って、自決されたと聞いた。

 

又、独ソ戦は、緊迫の状態にあり、日ソも不気味な対立関係にあった。

 

 

 

 

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