最近は着物を着ているだけで褒められます。「あら、素敵」といわれるとこちらも嬉しいのですが、その裏で帯結びには四苦八苦しています。お茶席のような正式な場所でないときは、羽織を着て帯は半幅を文庫に結んで高さを出すというお手軽な(あらが見えない)技を使って、着付けに時間をかけないようにしています。

着物って、上から下まで重ね着なので、冬場は暖かくて重宝します。洋服だと室内に入るときはコートを脱ぎますが、羽織はそのままですしね(道行ならば脱ぎます)。絹物だと静電気が起きにくいのも嬉しいですし、昔の着物が着られるので安上がりなところもすごく良いです。

 

(誘ってもらった初釜での1枚)

 

そんな私が気をつけているのは襟あわせです。成人式のお嬢さんなら、のどの下のくぼみが隠れるくらいの浅い襟あわせですが、50オーバーの人がこれをやると「成人式の着付けメインの美容院で着せてもらったのね」という感じになってしまいます。そして、白いシャツを着るのに勇気がいるのと同じように(私は着れません)、半襟の白さに顔色が負けてしまうと感じてしまうのは私だけでしょうか。

逆にいえば、襟あわせを浅めにして、成人式の若者のように髪を高くアップにして生花でも付ければ遠目にはものすごく年齢を詐称できてしまう・・・のかもしれませんけどね。私にはその勇気はありません(^^;)

 

(若いかたの襟あわせ) 

(年配のかたの襟あわせ)

(芸妓さんや玄人さん)

 

※襟あわせの写真は「きものと」さんからお借りしました。

衿から作るきれいな着姿 その① 着用シーン・年代・イメージから導き出す、衿合わせの楽しみ方 – 着物・和・京都に関する情報ならきものと (kimonoichiba.com)