この記事は前回から続いています。
キャリコンが伝えたいのは、
「あなたはダメじゃありませんよ」
という答えではありません。
そう言ってしまうと、相手は
「でも結果を出せていません」
「会社に迷惑をかけています」
と、また元の考えに戻ってしまうかもしれません。
だからこそ、
「では、自分だけは『結果が出ない=ダメな人間』になるのは、どうしてなんでしょうね」
という質問につながります。
この質問の意図は、理由を答えてもらうことだけではありません。
自分の中にある、
「結果が出ないと価値がない」
「頑張っても成果が出ないなら、自分の努力不足だ」
というような、無意識のルールに気づいてもらうための質問です。
本人にとっては、その考え方が当たり前になっているので、普段は見えていません。
だから、
「なぜ自分だけは、そんなに厳しく見てしまうんでしょうね」
と、一緒に考える。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
実際、あの頃の私は、
「……分かりません」
と答えています。
でも、その「分からない」という気づきも大切な一歩です。
今まで、
「営業ができない」
「だから自分はダメ」
としか見えていなかったものに、
「どうして私は、そう結びつけているんだろう?」
という新しい視点が生まれるからです。
キャリア相談は、答えをもらう場所ではなく、
自分では気づかなかった自分の見方に出会う場所なのかもしれません。
今回の相談で向き合っていたのは、
営業の問題だけではなく、
「自分自身をどう見るか」
という、もっと深いテーマだったのだと思います。
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