タイガー不在でも盛り上がる! | 松山英樹応援ブログ

松山英樹応援ブログ

Facebook「松山英樹応援ページ」の管理人のブログ。応援ページに載せきれないコアな情報などをアップしています。

アメリカで絶大な人気と実力を誇るファウラー選手との激闘を勝ち抜いた松山選手のPGAツアー2勝目を、米ゴルフチャンネルはどの様に報じたでしょうか。

(ゴルフセントラル2月7日号より)
…最も環境に優しいトーナメントは最大の盛り上がりを見せました。日米の若きスターによるプレーオフ。4ホールの激闘を征したのは、23歳日本の松山英樹でした。リッキーを倒した松山にとって米ツアー2勝目、一昨年のメモリアルに次ぐ快挙となりました。

■リッキーのインタビュー
ショットの調子もいいと感じていましたので、今回の負けはちょっと引きずりますね。最後はヒデキとの一騎打ちとなり、バーディを奪ったり奪い返したりしてマッチプレーみたいな一対一の戦いでとても楽しかったです。これからもヒデキとは何度も優勝を争う事になるでしょう。

25歳以下で2勝以上挙げているのは3人しかいない快挙


…23歳の松山が26歳のファウラーをおさえてPGAツアー通算2勝目を達成。現在25歳以下でPGAツアー2勝以上を挙げているのは、スピース、リード、松山の3人だけです。松山はこれでPGAでプレーオフ2戦2勝です。

リサ・コーンウェル:
松山の能力の高さは誰もが承知している事ですが、優勝した大会の大きさやプレーオフの戦い方を見ても、いかにプレッシャーに強いかがよく分かりますね。

ブランデル・シャンブリー:
アメリカでは若手の活躍が目立ちますが、松山も21歳の時日本の賞金王となり、メジャーでも上位に入っていました。最終ラウンドはパーオン率、FWキープ率共に高く、大きなミスはありませんでした。18番のバーディパットはよく入れましたが、ヒデキの強みはあのキレのあるショットです。今日もその強みを十分活かしながらチャンスを伺い続け、この難しいコースでボギー無しのプレーをした結果が今回の優勝です。

日本人最年少で米ツアー2勝目!


…PGAツアーで優勝した日本人選手は過去4人。最多は丸山選手の3勝で、2勝以上は松山選手で2人目。30歳以下で優勝したのは松山ただ1人です。
今シーズンPGAツアーは若手の活躍が目立ちますが、優勝した松山もまだ23歳。正に世代交代の真っ最中といえます。

ブランデル:
この大会は圧勝に終わるケースが多く、かつてジョニー・ミラーは14打差、アーノルド・パーマーは12打差で勝ちました。プレーオフ4ホールは珍しいです。2013年にはミケルソンが28アンダーで優勝。トム・ワイスコフがコースを難しく改修した事で、これからもっと接戦が増えるでしょうし、更に盛り上がる大会になると思います。
―✽―✽―✽―
(ゴルフセントラル2月8日号より)

勝因はパッティング?
リサ・コーンウェル:
松山はこの優勝でPGAツアー2勝目を記録したのですが、現在25歳以下の選手で、ジョーダン・スピースとパトリック・リードに次ぐ3人目の複数回優勝者となりました。以前よりマツヤマのスイングやテンポには定評があり、圧倒的なボールストライキングを誇りますが、トリップはパッティングが勝因とお考えの様ですね。

トリップ・アイゼンハワー:
確かにそうですが、先週ストロークス・ゲインド・パッティングで31位でしたから、どちらかといえばボールストライキングが優勝につながったと言えます。松山にとってパッティングで唯一の課題は、打つまでの時間です。72ホール目18番でバーディパットを打つ前の時間をファウラーと比べましょう。

まずファウラー。こういった大事なパットで慎重になりすぎるとメンタル的なミスを招きかねません。打つまでの時間は14秒。パッティンググリーンで練習する時とほぼ同じだと思います。一方松山の場合、ストローク自体のテンポはとても良いので変えるべきではありません。しかしアドレスの時間をもう少し縮めて、スムーズな流れにすべきです。打つまでの時間はファウラーよりも9秒長い23秒でした。松山はバーディパットを決めたわけですから、結果良ければ全て良しといえますが、アドレスの時間を短縮すればパッティングで次のレベルに到達出来ると思います。ティーからグリーンまでボールストライキングは申し分ありませんから、パッティングがもう少し良くなれば、メジャー初優勝は時間の問題でしょう。メジャータイトルを獲るためには正確なショットだけでなく確かなパッティングが求められます。松山はルーティンにこだわりすぎたり、慎重になりすぎないほうがいいと思います。ストローク自体は変えずに、ストロークまでの時間を縮めるべきです。

リサ:
ティムは松山についてどう思いますか?

ティム・ロサフォート:
2013年ミュアフィールドビレッジでのプレジデンツカップ出場以来、マツヤマはPGAツアーで65試合に出場し、トップ10を17回、そのうちトップ5は11回でした。日曜日、ファウラー贔屓のギャラリーが多い中、マツヤマは粘りのゴルフで勝利を奪い取りました。今月2月25日に24歳になる若手が、昨年PGAツアーで勝てなかったにもかかわらず、あれだけ勝負強いプレーで優勝したのは立派でした。素晴らしかったと思います。

マット・アダムス:
松山の落ち着いた性格が、あのテンポの良いスイングに表れています。そして、大きなプレッシャーをものともしない勝ち方は驚異的でした。松山は世界ランキングで19位から12位へ浮上し、世界的なプレイヤーへと成長しています。しかし、トリップやアメリカの中継で解説を担当したジョニー・ミラーが指摘したように、アドレスの際に体が固まってしまう癖には注意した方がいいと思います。

リサ:
いずれにしても松山とファウラーの優勝争いは見応えがありましたね。

ビッグ4以外の期待の若手

…スポーツライターのジョン・フェインスタインが振り返ります。

ジョン・フェインスタイン:
新時代のビッグ4が取り沙汰される中、他にもいる期待の若手を見過ごす傾向にあり、23歳のマツヤマも正にその1人です。マツヤマは既に13回メジャー大会に出場し、去年のマスターズ5位も含めトップ10フィニッシュを3回果たしています。更にジャスティン・トーマスやスマイリー・カウフマン、エミリアーノ・グリーニョなどの若手が今シーズン優勝し、このうち最年長のカウフマンは24歳になったはかり。現在27歳のファウラーは、今年こそ大舞台でスピースやデイを脅かすかも知れません。これだけ多くの若手がスターダムにのし上がるのは、ゴルフの歴史を通じて初めてのことでしょう。なんと言ってもスピースはまだ22歳です。先週松山とファウラーが繰り広げたバトルを見ると、今年のメジャーでも若手の対決を期待せずにはいられません。ベテラン選手がガス欠になった訳ではないと、去年の全英オープンを征したザック・ジョンソンが証明したものの、リーダーボードには毎週若手の名前が並びます。ゴルフ界にとって特別な一年でしたが、昨日の出来事(ファウラーとマツヤマの激闘)は更に特別なシーズンの前触れかも知れません。

タイガー不在でも盛り上がるゴルフ界

マット:
フェニックスオープンの来場者は61万8千人近くに増え、記録を更新しました。一方スーパーボウルが行われたリーバイススタジアムの来場者はおよそ7万人。つまり先週のゴルフトーナメントは、スーパーボウルより54万8千人多い観客を集めた事になります。この興味深いデータを更に掘り下げたところ、ゴルフファンの数は世界中のスポーツの中で何と8位。アメフトは10位でファンが4億人なのに対して、ゴルフのファンは推定で世界中に4億5千万人いるんです。

ティム:
タイガーが第一線を退いた時、ファンも一気に減ってしまうという心配がつきまといましたが、先週のトーナメントを見て「ゴルフの新時代」に足を踏み入れた事を実感しました。観客動員数が1日で20万人ですからね。2人の若手がかつてタイガーが見せた様に、決めるべき所で決めて会場を沸かせ、若手がゴルフ界にもたらすインパクトの大きさを目の当たりにしました。ゴルフは確実にいい時代を迎えています。
タイガーもしっかり休養をとってからまた復帰して欲しいですが、タイガー抜きでもゴルフは十分盛り上がっています。