ピティナコンペティション課題曲A1級サラバンド | 松浦ピアノ教室 レッスンブログ

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ピティナピアノコンペティション課題曲、A1級「サラバンド」のレッスンをしている時…


生徒さんにイ短調の暗い雰囲気を感じてもらおうと「最近、何か悲しかった事はあるかな?今まで読んだ絵本などでも良いよ」と問いかけると…


「マッチ売りの少女」と答えてくれました😳


マッチ売りの少女!!もしかしたら曲にマッチしてるかもしれない😃💦と、生徒さんと一緒に情景を想像しながら弾いてみると…


Aの部分(1、2段目)は…

「年の瀬も押し迫った大晦日の夜、小さな少女が一人、寒空の下でマッチを売っていた。
マッチが売れなければ父親に叱られるので、すべてを売り切るまでは家には帰れない。
しかし、街ゆく人々は、年の瀬の慌ただしさから少女には目もくれず、目の前を通り過ぎていくばかりだった。」



Bの部分(3.4段目)は…

「夜も更け、少女は少しでも暖まろうとマッチに火を付けた。マッチの炎と共に、暖かいストーブや七面鳥などのごちそう、飾られたクリスマスツリーなどの幻影が一つ一つと現れ、炎が消えると同時に幻影も消えるという不思議な体験をした。

天を向くと流れ星が流れ、少女は可愛がってくれた祖母が「流れ星は誰かの命が消えようとしている象徴なのだ」と言ったことを思いだした。

次のマッチをすると、その祖母の幻影が現れた。マッチの炎が消えると祖母も消えてしまうことを恐れた少女は、慌てて持っていたマッチ全てに火を付けた。祖母の姿は明るい光に包まれ、少女を優しく抱きしめながら天国へと昇っていった。」


そして、ダ・カーポで冒頭のA戻ると… 

「新しい年の朝、少女はマッチの燃えかすを抱えて幸せそうに微笑みながら死んでいた。しかし、この少女がマッチの火で祖母に会い、天国へのぼったことは誰一人知る由はなかった。」



どんなストーリーや情景を想像するかは、人それぞれだと思います。
でも、何かしらイメージを持って弾いてみると、表現に深みが増して、説得力のある演奏になりそうですね🎹