育成 | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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数年ぶりのランチ。
昼間に出歩くと罪悪感が芽生えてしまう病的な感覚を抱えて生きてきた。

久しぶりの晴天。銀座の目貫通りを照らす日差しは強かった。

滋賀から移転してきたしのはらさん。
骨太でとっても暖かい人柄だった。

 近年、和食の世界でも大将とスタッフが和気あいあいと楽しそうに仕事をしているお店が増えてきた。
 少し前まで怒鳴ってしばくのが普通だったが、それが少しずつ変わってきている。

 大将の話では、フラットに接している方が若い衆が嘘をつかなくなると言う。
怒られるのを避けて、あれこれ誤魔化されるよりもずっと良いと。

 鮨屋や割烹料理店の独特な緊張感がなく、はじめは拍子抜けした感じもするが、それぞれの個性が活きている現場を見て好感がもてた。


 軍隊のように上下関係を明確にして、徹底的に厳しくしなければ人は育たない。甘やかすことは本人の為にならないという、昔ながらの考え方もある。

 一方で、関係はできるだけフラットにして、その都度きちんと言葉で伝える方が人は育つという近代的な考え方もある。

 相手の性格と質によって成否が変わるので、一概にはどちらが正しいとは言えない。
 バチバチにやっても長く勤めてくれるケースもあれば、丁重に対応してもあっさり短期間で辞めてしまうケースもある。

 食事をしながら現場教育のあり方について色々と考えさられた。