夏場所初日の前夜。
4時間かけてチューニング完了。
指先の感覚まで、本人の要望と感覚を確認しながら調整していく。
4時間もかかるの?!と驚く人もいるが、その分だけ、毎度新しい気づきと発見がある。
普段の感覚を狂わさない範囲で調整し、反射的に体が動く状態に仕上げていく。
そうすることで、立ち会いの爆発的なパワーが安定的に発揮され、怪我の予防にもなる。
昇進をかけた大阪場所は、毎日が修羅場で最後まで張り詰めていたが、それを乗り越えた今場所はリラックスしている様子。
多忙を極めているため、治療の時間を確保するのが難しかったけれど、ひとまず闘いの準備は整った。