呼吸の威力 | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 アメフトやラグビー選手などに散見する、リブフレアした胸郭。


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 胸郭がカチカチに硬くなっていて、拡張も収縮もし難い状態になっているため、換気量が著しく低下している。


 また、骨盤輪と胸郭出口の傾斜角がきつく、アブシザースになっているので、ZOAが低下して腹腔内圧を高められない。

 よって、見た目の強さに反して体幹が弱く、下肢で発揮した力を全身に伝達できない。


 このような伸展ポジションでスタックして、パワーが発揮できないだけでなく、慢性腰痛を患ってしまう選手や一般の人が大変多い。


 こういうタイプの人には、先ず息を吐くことから練習してもらう。膝を緩めて立ち、踵からの刺激を入れてハムストリングの働きを高める。

 踵で床を感じながら息を吐き、ハムと内腹斜筋、腹横筋の自動収縮によって、胸郭を下制するトレーニングが有効。




  感覚をつかむと、画像のように下部胸郭が下制+引き込まれて、拡張したままの胸郭がペタンコになる。さらに、カチカチだった胸郭に柔軟性が戻る。

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 肋骨弓が閉じた状態はZOAが高く、自ずと吸気量も増加する。そして、腰部が過伸展した姿勢から解放されるので、腰痛と肩の可動域制限も寛解する。


 全身が屈曲ポジションに変わり、股関節の伸展筋群が使えるようになるため、推進力が大幅にアップする。

 この後は、下腹と脇腹を拡張したまま自然な呼吸を維持するトレーニングを行う。


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 一般の腰痛患者や頚肩部の痛みを抱えている患者は勿論のこと、運動を指導する専門家たちに呼吸の重要性が理解され、呼吸で姿勢と痛みを改善するメソッドが普及してくれたらと願う。