アメフトやラグビー選手などに散見する、リブフレアした胸郭。
胸郭がカチカチに硬くなっていて、拡張も収縮もし難い状態になっているため、換気量が著しく低下している。
また、骨盤輪と胸郭出口の傾斜角がきつく、アブシザースになっているので、ZOAが低下して腹腔内圧を高められない。
よって、見た目の強さに反して体幹が弱く、下肢で発揮した力を全身に伝達できない。
このような伸展ポジションでスタックして、パワーが発揮できないだけでなく、慢性腰痛を患ってしまう選手や一般の人が大変多い。
こういうタイプの人には、先ず息を吐くことから練習してもらう。膝を緩めて立ち、踵からの刺激を入れてハムストリングの働きを高める。
踵で床を感じながら息を吐き、ハムと内腹斜筋、腹横筋の自動収縮によって、胸郭を下制するトレーニングが有効。
感覚をつかむと、画像のように下部胸郭が下制+引き込まれて、拡張したままの胸郭がペタンコになる。さらに、カチカチだった胸郭に柔軟性が戻る。