松岡茂樹とKOMA | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 工房には木の粉塵が立ち込め、うっすらと霧がかかったように見える。職人たちは黙々と働き、木を削る音が響き渡る。
 昨日、武蔵村山市伊奈平に本拠地をおく「KOMA」の工房に御邪魔してきた。家具職人•松岡茂樹氏に「理想の跨ぐ椅子」を作ってもらう為である。
(KOMAのリンクを貼っておくので、是非ご覧頂きたい)

KOMA

元走り屋だけあって、初対面のときから角があってゴツゴツとしていた。家具に賭ける想いと技術、クリエイティビティは半端じゃない。
そして、本当に命をかけて死ぬ気でやっている。
喧嘩魂とモノづくりの魂を持つ、正真正銘の職人。
どこまでも高みを目指して、研鑽し続ける姿に壮快さを感じる。
こういう男が、これからの日本を引っ張っていくのだと思う。



  




  



  

出来ることなら、俺が理想とする椅子を彼に作ってもらいたいと思っていたが、彼の方からも「マロさんが良いと思う椅子を作ろうよ」と提案してくれた。

 それから数ヶ月後の昨日、「こんな座面を作って欲しい」と、モデルになる椅子を渡したら、15分くらいで同じカタチの座面を削りだした。
見学していて、しびれた。
ははー。「腕は日本一」と言い切るだけあって、すげーや。
次回に会う時までに、完成させておくとのこと。
たーのーしーみーじゃーん。


   


カラダが喜ぶ椅子。
座った途端、ニンマリとしちゃう椅子。
溜め息がでるようなルックスで、オーナーであることに誇りを持てる椅子。
一生のパートナーとなる椅子=体具。
下腿の浮腫や坐骨神経痛なんかと無縁の椅子。

そんな椅子を松岡茂樹と力を合わせて世に送り出す。



   

モノを作るって、実際は物凄く金が掛かるし、在庫を抱えるリスクが大きくて、アイデアがあっても実現しないことが多い。
なんたって、鋳型を作るのに数千万円かかるから。
 でも、彼らのように手でちょちょいとプロトを作れたら、金も時間も掛からない。こちらの要望をその場で反映してくれるから、微調整も簡単。
      photo:01

お互いビジネスなんか知ったこっちゃなく、ヒリヒリするような事だけを求めて生きている。

不安なことは、持ち家がないことでも、貯金がなくなることでも、保険に入っていないことでも、独りぼっちになることでもない。
やってやんぞ!この野郎!という気概と向上心、好奇心がなくなることが最も不安。
向上心と好奇心がなくなったら、俺らは廃人になる。
なにがあってもやりたいと思える事があれば、ずっとシーチキンご飯でも構わない。いや、ずっとはヤダ。
 
来年は、さらに淡々と静かにブチかましていきます。