12.8 | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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ジョンが生きていたら、世界はもうちょっとマシだったかも知れない。

ジョン・レノンのファンなら、そ
う思うときがあるんじゃないかな。


先日、殺害して間もない頃のマーク・チャップマンのインタビュー映像を観た。
どんな人物なのか詳しくは知らないが、彼の顔を見ていると100ぺん殺しても気が済まないほどの憎らしさを感じる。
 ジョンの殺害には様々な憶測が飛び交ったが、当時、ジョンを敵視していたCIAが、チャップマンを雇って殺害させたという説が一部で広まった。
しかし、もしそれが事実ならば口封じのために、オズワルドのようにとっくに消されているだろう。

チャップマンは、殺害した時のことを回想して以下のように述べている。


M.C: 自分もビートルズの大ファンだったし、ジョンのことが好きだった。だから、みんなの僕に対する怒りがよく分かる。
僕は自分でいることが苦しい。毎日、自分が犯した罪と向き合わなくちゃいけない。たぶん、それは死ぬまで続く。
 今は自分のことを客観的に捉えることができる。今も当時の自分を思い返している。なぜ、あんなことをしたのか考え続けている。~省略。ジョンを殺せば彼の名声が手に入ると考えた。でも、僕は独りじゃジョンを殺す勇気がなくて、悪魔サタンに力を借りようと思った。儀式を実施して悪魔を呼び出したんだ。裸で呪文を唱え、叫んだりうめいたりした。
ジョンを殺す力を悪魔から授かるためだ。
~略。ジョンが帰宅するのを待った。ポケットには銃と「ライ麦畑でつかまえて」が入っていた。
~略。ジョンに至近距離まで近づいた。そして銃を両手でしっかりと構えた。狙いはジョンの背中だった。5発続けて撃ったんだ。すると・・・すべて終わった。僕の映画は幕を閉じたんだ。僕は立ち尽くしてただ放心してた。

ドアマンのホセが目に涙を浮かべて駆け寄ってきた。そして、僕に何度も訴えた。「自分が何をしたのか分かっているのか」とね。そして、銃を持った腕をつかんで揺さぶった。勇敢な人だった。銃が僕の手から落ちると彼はそれを蹴飛ばした。彼は僕を見てこう言った。「お願いだから、この場所からすぐに消えてくれ」
それに対して僕は、「どこへ?」と答えた。警官2人がジョンを抱えていた。声は聞こえなかったが彼らの怒った顔は忘れられない。ジョンの頭を持つ警官は、僕を激しく罵倒していた。死ぬほど怖くて目を向けられなかったが、声が聞こえなくても口の動きで分かった。僕に向けた罵倒の言葉だ。
その後・・・しばらくそこに座り込んだ。すると窓の向こうに人影が見えたんだ。オノ・ヨーコが窓からこちらに目を向けていた。刺すような鋭い視線に僕はたじろいだ。彼女は夫を撃った男の顔を確認しようとしていた。怪物の姿を目に焼き付けようとしていたんだ。僕は耐え切れず彼女の視線から顔を背けた。

チャップマンのような男を分析しても意味がないが、彼の妻グロリアの会見時の落ち着いた態度は印象的だった。

G:逮捕された後も心配しています。そして、夫を殺されたオノ・ヨーコとその家族に対して申し訳なく思います。許すことはキリスト教の大切な信条です。しかし、寛大な心を持っても夫の犯した罪を許すことはまだできません。

記者:夫に伝えたいことは?

G:彼を愛していると。

何億という人々を敵にまわしている状況下で、メディアの前で夫を「愛している」と言い切る腹の座りよう。
 その後、彼女はどんな人生を送っているのだろうか。
直接の加害者ではなくとも、死ぬまで重い十字架を背負い、ヨーコとは異なる苦しみのなかで暮らしているのかも知れない。結局、グロリアは夫を許せたのか。

 ジョンの死は、何をもたらしたのか。
不適切で大袈裟な例えなのだろうが、人々がゴルゴダの丘でイエスを処刑した者たちに怒りと憎しみの感情をもっているように、ジョンレノンを殺害した男を多くの人々が憎んでいる。

 しかし、憎しみを乗り越えて許すことの大切さを、ジョンは世界に伝えているようにも思える。
憐れみの心をもって彼を許せるか….ファンにとっては永遠に続く問答である。

ジョンの性格と思考の仕方を先読みしているかのように、チャップマンはこんな発言をしている。
M.C:ジョンは、僕を許してくれると思う。

 かもね…でも、仮にジョンが許したとしても許せない。
もし目の前にチャップマンがいて手元に銃があったら、躊躇せず彼の頭をぶち抜くだろう。浅はかな自分は、憎しみの方が勝ってしまう。



 こんな時代にジョンが生きていたら、どんなメッセージを発信し、どんなアクションを起こすんだろう。
そんな事を空想する。
Imagine the world where the John is alive.