ショップカード

　越してきた街で、ジョギングをしながらイケてるBARやビストロを探し、ショップカードをもらってくることが日課になっている。

今晩の戦利品

　国内外問わず、とにかく裏路地が好きで、人目のつかない処に素敵な店を発見する度に、独りでキャーキャー騒ぐ。

　帰るころには、両手に沢山のショップカードを握りしめている。お店の店員やお客も、突如短パン＆Tシャツ姿の男が入ってくるので驚いている。

　減量中だというのに、今夜もヤバそうな店を幾つか見つけてしまった。千駄ヶ谷エリアも侮れない。まだまだ、知らない所に良いお店が沢山あるなぁと感心させられる。
年内には全て行くつもりだが、ジョギングに行く度にショップカードが増えるので、優先順位をつけて整理する必要がある。

いつ行こうかな？　
誰を連れて行こうかしら？

そんなことを考えながら走っていると、何キロ走ってもくたびれない。
　どうでもいいけど、この歳になると茶色いお酒が美味しくてかなわない。いや、酒全般が美味しくて愉しい。
今まであまりBARに興味がなかったが、茶色いお酒が好きになった途端に、自分の目と足でエッジの効いた店を探したくなる。

　ジョギングに行かない日は、おかんとキューバで買ってきた葉巻を吹かしながら、ベランダでワインやウィスキーで「アルコール消毒」。
消毒だけは、欠かさず毎日。

　頭の引き出しに、「行きたい国」と「行きたいお店」が沢山ストックされている。
その引き出しをあける度に、人生の愉しみと喜びが溢れでてくる。

良店探しのジョギング、楽しすぎてやめらんない。