幻のオリンピック | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 開催地が東京に決まったことをモスクワで知った。決まったからには成功して欲しいと思うが、東京に生まれ育った者として、なぜかここにオリンピックが来ることに対して、心から喜ぶ気になれない。お祭り騒ぎではしゃいでいる人たちのことを、とやかく言うつもりはないが「ほんとにこれでいいの?」という思いは消えない。 



上記のポスターは、1940年に東京で開催されるはずだった幻の東京オリンピックのポスター。
.26事件が起きた5ヶ月後の1937年7月31日、IOCはオリンピックの開催地を東京に決定した。
 しかし、翌年1937年7月7日、日本は中国と全面戦争に突入し、1941年には米国との全面戦争になった。そして、1945年に敗戦。オリンピックを開催するはずの土地は、焼土と化した。 
 もし1940年に東京でオリンピックが開催されていたら、日本人の意識と世界の人々の日本に対するイメージが大きく変わっていたはずだ。
 考えても仕方がない事だが、東京だけでなく日本の歴史が変わっていたかもしれない。
 出場する可能性があった選手たちの大半が戦地に赴き、多くは帰らぬ人となったのではないか。
 このポスターをみて、幻の東京オリンピックに思いを馳せる。