写す | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 一昨日、成蹊大学の教授と吉祥寺で会食をした時の事。
写真家でもある教授は、apple社からの依頼でプレゼンをしているスティーブ•ジョブスの姿を客席から撮影し、その写真が幾度となくPC雑誌の表紙になっている。

俺が写真を撮る時の心構えについて尋ねたら、以下のような事を仰っていた。

写真は、写心なんです。
その人の心を写すんですよ。
撮るのではなく、カメラに写すという気持ちが大切。

写真は、真を写すことです。
その時の、その人の真を写すんです。

「写侵」を撮るカメラマンが私は嫌いです。
被写体を侵すような、支配するような撮り方をする人がいる。ときには、盗み取るように。
いや、実は多くのカメラマンが、写侵を撮っているのではないかと思います。

私は、その人と仲良くなって、その人の良さを最大限に引き出して、それを写すように心掛けています。


なるほどね。
教授は、注文した全ての料理を写していたのだが、それをPCのモニターで確認したら、実物よりも3割増しで美味しそうに写っているだけでなく、作り手の想いも投影されていた。

同じカメラ、同じライティングで写しているのに、どうしてこんなにも、出来上がりの質感が違うのかと思わされる事がよくあるのだが、お陰で幾つかの疑問が解消された。

今、憧れる職業は、カメラマンと寿司職人。
一つだけ願い事が叶うなら、
どちらかで頂点を極めてみたいな。