エルサレムでは45歳の不良中年が、担当ドライバーになった。せっかちで落ち着きのないところが何となく似ている。
一方、ガイドは39歳で建築学を学ぶ真面目な学生(?)で、対照的なキャラクターが道中をさらに色付けしてくれた。
訊ね難いことではあったが、イスラエルとイランの問題について、来年戦争になると思うか?と質問した。
「恐らくね。。。」
なんとなくイスラエルの人々は覚悟をしているようだが、悲壮感や緊張感は特に感じない。
「普通さ、来年戦争が起きるとなったら、もっと暗くなるもんじゃない?」と訊ねたら、「出来れば避けたいさ。仕事にも凄く影響するしね」と返ってきた。
4000年以上も前から辛酸を舐め続けてきた民族の血を引くだけあって、戦に対して非常に冷静なところがある。
「オバマとロムニーは、どっちに勝ってもらいたい?」
「そりゃ、ロムニーさ。オバマは約束だけして一度もイスラエルに来なかった。あいつは、アラブ諸国よりなんだよ。だから、アメリカで力があるユダヤ人は、もうあいつに投票しないよ」と2人が答えた。
なるほど。やっぱりイスラエルにとって、利益があるかないかで判断しているようだ。オバマとしては、強硬なイスラエルの肩をもって中東•アラブ諸国と関係を拗らせたくなかったのだろうが、それが国内で強烈な圧力をもつユダヤ人を怒らせてしまった事が、大苦戦の理由の一つになっている。
もう一つ、面白い事をいってた。
メアシュアリームというユダヤ人街に行きたいといったら、「お前も頭痛の種の1人になるぞ」と言われた。
「彼らは一切働かずに、とにかく祈って、セックスをして沢山子供をつくることだけしかしない。全て政府からお金をもらって生活しているんだ。子供を1人つくることに、政府からもらえる補助金が増すんだ。羨ましいよな、それだけで暮らしていけるんだから。奴らは、政府にとって頭痛の種なのさ」
思わず、へぇーと驚く。
エルサレムは3つの宗教の本拠地であるだけでなく、他民族が集まる街である。
心の底では認めていなくても、共存していくために互いに気を遣っている部分もある。時々、小競り合いも生じるが、それでもうまくバランスをとっている。
イスラエルと聞くと、いつパレスチナからロケット弾が飛んでくるか分からないというイメージがあるが、それはガザ地区の周辺だけで、それ以外の都市ではそれほど神経質になる必要はないと感じた。
歴史的にユダヤ人は迫害され続けた、悲劇にして喜劇にされやすい気の毒な人々だと思われているが、もっと気の毒なのはパレスチナ人ではないか。
もともと先住民族として平和に暮らしていたのに、モーセが神から約束の地、カナンヘ行けとお告げを受けた事から全てが始まったわけだが、そこには既にペリシテ人(パレスチナ人)が住んでいた。また、世界中に離散していたユダヤ人が自分たちが住む国を求めて、再び戻ってきたのもパレスチナ人が住んでいる地域だった。
以来、パレスチナは何度もユダヤ人たちからのアタックを受けてきた。
ロスチャイルドに地上げをされるは、米国や英国を取り込み、大国を中心に動く国連からは勝手に土地を分割されるわで、今ではパレスチナ人がユダヤ人によって離散させられる羽目になった。
もっとも、米国側に立った報道しかしない日本では、PLOによるテロ活動などでパレスチナを危ない国と思い込ませている節があるが、実際のところは全く逆である。
まあ、固い話は置いておいて、エルサレムは他にはない、独特な魅力と奥行きのある美しさをもった街だった。
オリーブの山から望むエルサレムの街。日差しを浴びて黄金のドームが淡く光る。一方、ガイドは39歳で建築学を学ぶ真面目な学生(?)で、対照的なキャラクターが道中をさらに色付けしてくれた。
訊ね難いことではあったが、イスラエルとイランの問題について、来年戦争になると思うか?と質問した。
「恐らくね。。。」
なんとなくイスラエルの人々は覚悟をしているようだが、悲壮感や緊張感は特に感じない。
「普通さ、来年戦争が起きるとなったら、もっと暗くなるもんじゃない?」と訊ねたら、「出来れば避けたいさ。仕事にも凄く影響するしね」と返ってきた。
4000年以上も前から辛酸を舐め続けてきた民族の血を引くだけあって、戦に対して非常に冷静なところがある。
「オバマとロムニーは、どっちに勝ってもらいたい?」
「そりゃ、ロムニーさ。オバマは約束だけして一度もイスラエルに来なかった。あいつは、アラブ諸国よりなんだよ。だから、アメリカで力があるユダヤ人は、もうあいつに投票しないよ」と2人が答えた。
なるほど。やっぱりイスラエルにとって、利益があるかないかで判断しているようだ。オバマとしては、強硬なイスラエルの肩をもって中東•アラブ諸国と関係を拗らせたくなかったのだろうが、それが国内で強烈な圧力をもつユダヤ人を怒らせてしまった事が、大苦戦の理由の一つになっている。
もう一つ、面白い事をいってた。
メアシュアリームというユダヤ人街に行きたいといったら、「お前も頭痛の種の1人になるぞ」と言われた。
「彼らは一切働かずに、とにかく祈って、セックスをして沢山子供をつくることだけしかしない。全て政府からお金をもらって生活しているんだ。子供を1人つくることに、政府からもらえる補助金が増すんだ。羨ましいよな、それだけで暮らしていけるんだから。奴らは、政府にとって頭痛の種なのさ」
思わず、へぇーと驚く。
エルサレムは3つの宗教の本拠地であるだけでなく、他民族が集まる街である。
心の底では認めていなくても、共存していくために互いに気を遣っている部分もある。時々、小競り合いも生じるが、それでもうまくバランスをとっている。
イスラエルと聞くと、いつパレスチナからロケット弾が飛んでくるか分からないというイメージがあるが、それはガザ地区の周辺だけで、それ以外の都市ではそれほど神経質になる必要はないと感じた。
歴史的にユダヤ人は迫害され続けた、悲劇にして喜劇にされやすい気の毒な人々だと思われているが、もっと気の毒なのはパレスチナ人ではないか。
もともと先住民族として平和に暮らしていたのに、モーセが神から約束の地、カナンヘ行けとお告げを受けた事から全てが始まったわけだが、そこには既にペリシテ人(パレスチナ人)が住んでいた。また、世界中に離散していたユダヤ人が自分たちが住む国を求めて、再び戻ってきたのもパレスチナ人が住んでいる地域だった。
以来、パレスチナは何度もユダヤ人たちからのアタックを受けてきた。
ロスチャイルドに地上げをされるは、米国や英国を取り込み、大国を中心に動く国連からは勝手に土地を分割されるわで、今ではパレスチナ人がユダヤ人によって離散させられる羽目になった。
もっとも、米国側に立った報道しかしない日本では、PLOによるテロ活動などでパレスチナを危ない国と思い込ませている節があるが、実際のところは全く逆である。
まあ、固い話は置いておいて、エルサレムは他にはない、独特な魅力と奥行きのある美しさをもった街だった。
この岡の麓には、キリストが血の汗をかくほど苦しんだとされる岩があり、ユダによって裏切られ、捕らえられたゲツセマネの園がある。
一番手間にあるのがユダヤ教徒の墓。真ん中がクリスチャンの墓、奥に見えるのがムスリムの墓。
ユダヤ人は墓を訪れる度に小石を載せる。クリスチャンは花、ムスリムはちぎったパン。この丘に眠ることによって、来る「審判の日」に復活できると人々は信じている。城壁の真ん中にある閉ざされた門は、審判の日にメシュア(救世主)が通るために閉ざされている。この街の荘厳な美しさは他にはない。
ユダに裏切られて捕らえられたキリストが捕らえられたゲツセマネの園。ここには寿齢1000年を越すオリーブの木がある。手入れさえすれば、オリーブの木は不滅だと信じられている。
キリストが十字架を背負って歩いた道(悲しみの道)
via dolrrosaは14のステーションからなる。世界のどの国の教会でも、必ず14個の画が描けられているのは、この道のステーションの数にちなんでいるらしい。
同教会には、3つの異なる宗派が共存している。
via dolorosaの第2留にある教会では、イエスは十字架を背負わされたうえに、茨の冠を被せられて兵士達に鞭を打たれた。この教会の天井には、その茨が描かれている。冠の淵から血が滴り落ちている。
オーストリアンホスピスの屋上からの眺め。
ついでにマサダの要塞に行ったときの一枚。日陰で暫し休憩。
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