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 今年の夏は2年ぶりに甥っ子を連れて南の海に行った。
写真の方は海人の渡真利さん。
本当に素敵な方で、
今回は船を出して下さった。

左は渡真利さん。右は甥っ子。

そんな渡真利さんが、デッキで「おい、直樹!魚が掛かったぞ!」「直樹!ちょっとこっちに来てみろ!」と大声で呼ぶ。
「はーい!!」飛んで駆けつける甥っ子。
そんな光景を目にして、とても新鮮で嬉しい気持ちになった。
ぞんざいに扱っているようで、その眼差しはとても温かて深い。
「ああ‥今の世の中、他人の子供を呼び捨てにする大人がいなくなったなぁ」と、つくづく思う。学校でも塾でも、スポーツクラブでも、大人が子供相手に「~君」「~ちゃん」なんて呼ぶ。
以前、経産省の事業で絡んだ保育所では、預かっている子供の事を「お子様」と呼んでいた。
腫れ物に触るようにして扱い、いちいち全てに丁寧語を使う。
3歳の幼児が相手でも「お子様がお手を洗いになられた時に~」「お子様がお気を遣われて」なんて言い方をする。
「おいおい、いくら商売だからって勘弁してくれよ。皇族のお坊ちゃんじゃんあるまいし」
洟垂れの幼児を相手に、大人達が諂っている姿を見て気分が悪かった。
言葉は丁寧でも、愛情が感じられなかったのである。

ビーチでキックボクシングの特訓。
甥「ニーニー、嫌だよ。こんな処で恥ずかしいよ。
こんなんだったら、売店で買ったオカリナ吹くよ。」
俺「うるせぇ、黙って打ってこい!」
アホな叔父を持つと不幸である。


 大人として自分に自信がない人間は、子供相手に媚を売ったりご機嫌を伺ったりする。近頃の親や教師に多くみられる。
子供に嫌われたくないなんて思って、ご機嫌を伺っていたら良い関係など築けるはずがない。
子供はちゃんと見ている。
彼らは、自分の顔色を伺いながら接してくる大人など馬鹿する。
厳しくとも毅然とした態度で接すれば、少々乱暴に扱ったとしても、子供はちゃんとなつく。どうして、そんな事がわからないんだろう。
 学校の保護者会では「子供はゲストではありません。家庭の事情をありのままに見せることも大事な社会勉強」と、口をすっぱくして言っているが、真意を理解してくれているのか分からない。

           暇を見つけては読書に没頭。男にとって憧れのスタイル。

 船から降りる時に「来年の夏はバイトに来て、船に鍛えてもらいなさい」とお袋が口にすると、すかさず「バイトじゃねーよ、奴隷だよ。おい、ユウタ!良かったな、お前の他に奴隷が一人増えたぞ!」と渡真利さん。

奴隷?最高じゃん。

本人に「お前、奴隷なんて最高だぞ。絶対ここに来て、めちゃくちゃに扱き使われろよ。それがお前のためだ。中途半端にサマースクールなんて海外に行くより、海の上で命がけで働いた方が将来のためだ」と言った。
彼も分かっていて「渡真利さんは素敵な人だから、絶対に来るよ。あの人、すごくいい人だった」と応えていた。

 渡真利さんには「煮ようが焼こうが串刺しにしようが、とにかく雑巾のように扱き使ってやってください」とお願いしておいた。来夏が楽しみだ。

   

  12年前 左2歳 右24歳        左14歳 成長中 右36歳 退化中