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最近、ipadの医療用アプリを色々と試している。
5年前なら数百万円はしたであろうソフトが、わずか数百円から数千円で買えてしまう時代になった。

昨晩も偶然トリガーポイントのアプリを見つけて、早速いじってみた。
実に良く出来ていて、仕舞には笑えてくる。
6カ国語に対応していて、スタジオに遊びに来たフランス人の友人に見せたら、「えっ!?フランチじゃん!」と目を丸くして驚いていた。

現在、トリガーポイントの本を新書で書いているのだが、こういう超便利なものを手にしてしまうと、本を書く意味があるのだろうか?と、一瞬わからなくなってくる。
ワンタッチで知りたい事がパッと出てくるのだから、絶対的に本よりは使い勝手がいいはずだ。

しかし。。。
「答え」だけでは足りない気がする。
今はハウツーの時代。みんな最初から答えを欲しがる。
答えを知る事も大事だが、それよりも「考え方」を理解する事の方が、長い目でみるともっと大事だ。
なぜなら、慢性疼痛を抱えている人々は、患った理由を誰かのせいにしていたり、発症の転機となった瞬間だけを覚えていたりして、本質からはほど遠い事を原因だと捉えているケースが多いからである。

今書いているトリガーポイントの本も、自分の体験と患者さんたちのエピソードを沢山載せている。
「治し方だけ知れば良い」という話ではなく、そもそもなぜ患ったのかという事を理解しなければ、何度でも再発させることになる。

考え方を本で学んで思考し、実践的な手段をアプリで視覚的に確認する。
併用して奥行きを出していく時代になったんだろう。