どこで働くかということ | マノエルの日記

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昨日はうちの診療科の部長と、その友人の先生との飲み会だった。今日は若手(初期研修医と専攻医一年の子との飲み会だった)



上とか下とかと話して、色々思ったこと。



今うちの病院は、収益を増やそうと治験を頑張るスタイルでいるんだけど、結局どういう患者をリクルートするとか、ブレてることが沢山あるんだよね


思うのは、

収益を上げる は簡単すぎて分かるけどさ、その先の大義が分からないんだよな。

どういう病院にしたくて収益を上げる

なのか…


がん界隈で発言力を上げるために収益を上げて設備拡大する

なのか

単に機構の一員として収益をあげる

なのか

だけど、皆にビジョンを提供することができるのって前者みたいな伝え方なんじゃないかなあ と思ったり。


科として収益をあげるために治験を増やす も同じで。それはなんのためなの?

患者に選択肢を与えるためなの?

収益を上げて設備や人員を良くするためなの?

収益を上げて新しいことに投資するためなの?

それが見えないとダメなんだ


昨日きていた部長の友人は医療系ベンチャーを立ち上げた経験がある人で、マーケティング的な発想を話題にして、

部長先生はへえ〜 って納得していた


思考まとめるワークみたいなのって、医者は慣れ親しみがないけれど、物事を達成する手段を考えるのに非常に有効だと思うんだ。


一方、若い子は若い子で、みんな自分がどうやって働くかで悩んでいて。

そりゃやりがいと自分の成長が見込めるところてさとして今の診療科を選んだのはそうだと思う


でもその先は?

昨日の話では卒後7年くらいしたら、臨床はルーチンワークになって来てる と上の先生は言っていた


ルーチンワークになったそのさきは?

ときくと、割と抽象的な答えしか返ってこなくて、結局そこを示してくれることが科に属するものにとっては大事なんじゃないだろうか

大事というか、響くというかね


ポストは正直手段であって、

結局自分がどういう働き方をして何を達成したいか。


論文書いて名を残すのが夢なのか

医療や制度を替えたいのか

臨床で人を幸せにすることを地道にやっていきたいのか


臨床は大事だけど、三つ目をメインにするならば、医局に属するなどしてオールマイティにならないといけない気がする  



わたしは学生の時、緩和ケアに興味を持っていて、日本の制度を変えたいと思っていたことがある


今は緩和畑に足を入れてないので違うけど

何かを変えるっていうのは人を目いっぱい楽しませる 目標になり得ると思う


いまの診療科はずばり、新しい治療を提供する

なのだろう


誰に何をあてがうと組織は発展して、個人の能力もあがるか?

全体を見る力が結局組織には必要なんだな