精神科 | マノエルの日記

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かなり久しぶりにかく。

1月は県外で救急科研修にいってきた。
救急で有名なところ。
わたしが元もと所属してる病院は救急がかなりしょぼいし、人の出入りも少なく若手が少ないので、正直学びが少ないというか、不満なことも少なく無い。

研修で行った病院は、研修医の教育にかなり力を入れていて、きてる子達もやる気がある人ばかりで、めちゃくちゃ刺激になった。
いいなぁ、独身だったらこういうとこで働きたかったなぁ。
きついはきついだろうけど、若者も多いし、活気もあって、楽しかっただろうなぁ、なんて…
他院だからよく見えるだけだろうか…
もちろんそれもあったやろうけど、一番は症例数の多さ。
今の病院は腎臓も神経も血液も診療科がないし、そういうとこ全然勉強できない。
脳卒中とか外傷とか急性期がたくさん来て、やっぱそういうのって、若いうちは特にやりがいを感じやすいよね…


さて、今月からは精神科で、今度は県内に戻ってまた他院。
三次救急までやってる病院で、結構重症な人が精神科疾患を持ってたり、救急できたと思ったら精神科疾患やったみたいな人とかもいて。
結構勉強にはなる。
指導医が入局後2年目の先生で全然勉強にならんってのが不満だが。
わたしは精神科系の薬の薬理が大好きなので、指導医不在で上の先生に着くときとか、質問したら全部返事が返ってきて、かなり気持ちいい。笑
先月の救急でもICUの鎮静で麻酔について色々質問されて、「今までの研修医の中で一番答えれてる」と言われて嬉しかった。
理屈がわからないのに薬使うのがなんか嫌なんよね…

それはさておき、今日は指導医がお休みの日で、私が初めて一人でかわりに回診したんやけど。
私ってたぶん、話しかけやすい雰囲気?というか、話を続けてしまって、なんか毎回患者と割と話してしまうんやけど。
それで、最近入った解離の人に、便秘とか過呼吸とか、色々と不定愁訴を言われて。
それを代診の上級医に相談したんよね。
そしたら、
「主治医じゃないのに頑張って症状を無くそうとしすぎない方がよい。そういう人は依存的なことが多くて、
この人は味方になってくれる
と判断されたら、家族や他の医療者との意見が食い違ったとき、
あの先生はこう言った
と盾にされる。主治医でないから、あまり深入りしない方がよい。
頑張ってきたのに裏切られるようなことがあっては先生が傷つくことになる。」
と言われた。
いやまぁめっちゃ分かるんやけど、衝撃で。笑
自分は研修医やし、まだ熱い気持ちもあるし、
やっぱ内科や外科って
「助けてあげたい」
って思うやん?
それが精神科では逆に助けにならないことがあるっていうこと。
先生達も色々経験してきたんだろうなーって思った。

研修医になって、患者さんのやりとりでは確かに悩むことはいっぱいある。
どこまで説明し、理解を求めるか?
どこまで寄り添うか?
どこまでコミュニケーションをとるか?
例えば外科の先生は、なるべく深く患者とは関わらないようにしてる人が多い。
感情移入が妨げになるからか?
内科は基本症状しか見ないし。
緩和はコミュニケーションは大事と自分では思ったし、大事にしてる先生もおる気がする。
精神科はコミュニケーション大事と思うけど深入りしてはいけないし。
前にコウノドリかなんかで、ヒロインが患者に感情移入しすぎて冷静に判断できんくなって云々みたいなのがあったけど。
精神科の雑用で薬出すだけの外来があるんやけど、そんなところで不安障害の患者さんがすごい最近の悩みとか出来事とか話してくれると、
新米の私は頼りにされてるようで聞き入ってしまう、だけど、その話を聞いて色々感じて、
どこまで、なんて言おうかな?
ってめっちゃ思う。
いやーそんな仕事やめた方がいいですよ、
とかまじで思うけど初対面でそんな適当にも言えないし。
まずは自分のことを大事にしてくださいね、
くらいしかね…

今までは病態とか診断診察治療のことしか考えてなかったけど、そういう、患者との距離感について感じてる。今日この頃?