中流意識 | メモらんだむ

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$メモらんだむ-中流意識の変化
※社会実情データ図録http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/index.htmlから

どのくらいの年収、どのくらいの資産があると中の上と感じるのか?
あるいは上流意識になるのか?

あるいは、それとは違う観点での話なのか?

グラフからは読み取ることができないが、年収1000万円~1500万円の人の生活が意外にも苦しいのには実はこの意識と収入の差が大きく関与しているようでならない。
住んでいる地域にも大きく影響されているのではないかとも思う。

近年、すごい年収をもらっている人でも身なりが立派な人が意外にも少ない。
むしろ、身なりにかなりの重点を置いて考えている人で家を担保に入れてでも外見を整えようとしているような人も見かける。

上流意識ってどういうものなのだろうか?

VIP待遇をされること?
それとも、他の人と違う派手な消費生活をするってこと?
生活意識だから、収入ではなく消費の側面の感覚の問題だと思われる。

いくらお金を持っていても使わないと上流も中流もないからだ。

もしかして、意識だけの問題で、上流と感じる「奢り」の問題だけなのではないだろうか?
いやいや、もしかすると日本人の消費下手な性格は質素倹約というそもそもの古来からの美意識文化に根差しており、どんなにお金を持っていても「まあ、普通よりはいいくらいですかね。」という謙遜する思想と近いのかもしれない。

下流意識がグラフ上で減ってきているのは格差の拡大とは対極の意識の様に感じる。
おそらく、以前に比べるとデフレ傾向もあって、つつましやかなぜいたくしないでも暮らせるコストは下がったのだろう。マクドナルドや牛丼、居酒屋などの値段は恐ろしいほど安く、一日の食事をワンコインで賄うことくらい簡単になってしまっている。
一か月でも食事だけのコストでは20,000円でなんとか賄えてしまう。

まさに年収200~300万円でも下流の意識は持たないで済む。
ただし、2000万円もらおうと、3000万円もらおうと忙しい日々を送る日本人では
消費の場面が少なく、特別な上流意識は育ちにくい。

海外から伝わってくるセレブリティの華やかな報道と比較すれば、あるいはメディアに出てくる芸能人やセレブ達のふるまいからすると中流意識でとどまってしまうのは仕方ないことの様に思う。

じわじわっと増えて来ている中流意識には日本独特の精神構造が見えてくる。