パクチー好きは仕事ができる! | メモらんだむ

メモらんだむ

思ったことを書くだけ

香菜を買いに行って周りで売っている店の少ないことに気付いた。
スーパーオオゼキにも売っていないし、
成城石井にも売っていない。
あまりエスニック料理を作る人はいないのだろうか?

近年はアジアや中南米に旅行して香菜(パクチー、コリアンダー)の香りに
魅了されて常習化している人は確実に増加している。

中華料理でも(特に台湾料理や西安料理)
タイ料理はもちろんベトナム料理は浴びるほど
メキシコなどの料理でもパクチーを使っているし

クックパッドの香菜での検索では爆発的にみんな作っている。
ネットで調べると多くの人が香菜不足にゐ悩んでいるのが分かるのに…。

これに限らず、スーパーやコンビニで単品管理が常識になると
消費の新たな傾向をつかむのがかなり遅くなってしまうのだろう。
店で売れたものしか分からないし、自分の店で仕掛けようとしても
日々忙しくしすぎていて、情報をつかむアンテナの高い人が
あまりいないのかもしれない。

店で売れたという単品管理は過去のデータだと認識をしなければ
セブンイレブンやイトーヨーカドーのように売り場がつまらなくなってしまう。
※僕の感覚では当たり前のものしか置いていないように見え、
 お客に新たなライフスタイルの提案をしていないので。

鈴木敏文会長の提唱した単品管理はそれが全くない時代には完璧な代物(方法)に見えた。
しかし、さまざまな小売で単品管理が進むと常識になり
今までの成功法則である過去データ分析だけをそれ以上の精度で分析することは
コストをかける矛先としては間違ったものになってくる。

トレンドやその息吹を感じとり、半歩だけ先を仕掛けていくことで
トレンドセッターの消費者が「面白い」と感じる売り場を作らなければ
安いから、近いからという理由だけでの選択肢で店を選んでくれるだけに
なってしまう。

変化はじわじわと訪れ、社内がセンスやアンテナのない社員にだけ満たされ
駄目になってしまう。

飲食店で言うとファミレスの客層しか来ないスーパーになっていく。
当たり前のものしか買わない。おなじ味しか求めない。
…この価値観で見るとどうせ同じなら、安いほうがいいに決まっている。
鮮度だって今は多くの店が鮮度を保っているので、
自社内の製造年月日の管理を徹底するだけでは
世の中の鮮度管理には対応できていない。

どう、「お客様の立場になって考えよう。」と叫んでも、
どういうセンスの社員がお客様の立場に立って考えているかという
事を理解し、これが経営の方針や採用や勤務体系に影響されて
才能あふれる人が寄り付かなくなっているということに気づき
本質的な問題を解決しないといつまでたっても駄目だと思う。

焼き立てパンを当日の3便配送をというような発想では駄目なのだ。
パン業界では冷凍生地ではやはり駄目で、店内でのスクラッチがどれだけ
顧客の支持を受けるかが分かっていていて、仕掛け次第では
一店舗で年間4~6億円も売る店もあるというのに、
3便で鮮度をお客様が感じるなどはレベル発想が低すぎる。

これは、アーよかった、うちの店は香菜を置いてあるとか
香菜をおけばいいんでしょ?という問題ではない。

もっと、根元からの潮流が分かっていないということなのだ。
自社の社員が海外にバンバン出て行っているか?
周辺だけでなくおいしい店で食べている人か?こだわりの食通か?
さまざまな新たな食材をトライしてクックパッドなどにも果敢にチャレンジして
新たなものを模索するセンスをもち、トレンドい敏感な人か?

たとえばアジアエスニック素材を現地並みに調達でき、現地での癖になるレシピを徹底的に
紹介し、クックパッドなどとも共同し、売り場開発をしていけば
「面白い買い場」ができて、商圏ですら広がる可能性があるのに…。