幻の岩日北線&ソフトクリームライド【まつしま春のサイクリング】 | まつしまスタッフ矢野のあれやこれやの話

幻の岩日北線&ソフトクリームライド【まつしま春のサイクリング】

こんにちは、矢野です。

 

まつしまサイクリングは、

年に二回(春、秋)に開催していますが

「みんなで大人の遠足を楽しむ」

と言うコンセプトに始まりまして

今では社会見学的な遠足に発展しました。

(かれこれ10年以上の時を経て)

 

自転車の速度は、

速いと言われるロードバイクでさえ

車やバイクと比べると遥かに遅いので

見える景色が違ってくるわけです。

 

だからこそ、この景色こそが

非日常の世界とも言える別世界となりまして

グループライドであれば気持ちの共有が生まれ

楽しさは倍増するのです。

(この楽しさは体験しないと実感が難しい)

 

この非日常の世界を作り出すべく

サイクリングの内容を考える側としては

なかなかのハードルとなっていてですね

毎回その高さが上がるわけですが(笑)

もうその辺は、自身で考えること自体が

楽しくなっていいるのと、お客さんたちが

いろんな情報や協力をしてくれるので

自然と出来上がっていく感じが、

めちゃ楽しかったりします♪

 

今回の企画内容は、

社長の素案に始まって、事前リサーチから

試走、地元お客さんNBさんのアドバイスや

田舎ならではの横のつながりが結合して

「幻の岩日北線&ソフトクリームライド」

として出来上がったのです。

 

メインコースは、50km前後に設定。

坂道は出来るだけ少なくして

久々に走る方でも参加しやすくしています。

 

オプションで、矢野個人企画として

ロングコースも設定。

こちらもペースはグループライドを楽しめる

速度を維持して走ります。

 

メインコースの時間を基本としているので

オプションコースは出発時間が早くなったりしますが

走りたいお客さんたちばかりですので、

朝から、この笑顔(笑)。

道中が集合場所へのルートとなりますから

車輪行で集合場所へ向かうお客さんが手を振ってくれたり

わざわざ停まって写真を撮ってくれたりするのです。

(めちゃ、嬉しい!)

 

NKMさん、ありがとうございます♪

道中での休憩などでの

メカニカルな調整などもバッチリやりますので

安心して走って頂けます♪

ロードバイクは、速いうえに

めちゃくちゃ静かな乗り物ですから

走行時の異音って、めちゃ気になるのです。

静寂なる疾走感を楽しんでほしいので

気になる方は遠慮なく言ってください♪

 

そして、今回の写真も

いつもの専属カメラマンMRさんが撮ってくれました。

本当にありがとうございます!

これがないとブログが書けませんし

参加されたお客さんたちの楽しみにも

なっているのです♪

 

いろんな視点が欲しいので

参加されたお客さんたちの写真も

頂きまして、その総数なんと400枚!!

ランダムに選択してブログにアップしてます。

ありがとうございます!

 

メインコースに到着すると

みなさんがお待ちかねでして

この合流の瞬間もオプションコースの

楽しいところなのです♪

絶好の天気の中、いよいよスタートです。

今回のサイクリングは吉賀町ですので

国道187号線がおなじみの幹線道路となりますが

僕らが走るのは、旧津和野街道。

サイクリングを企画するまで存在すら知りませんでしたが

交通量皆無のルートは自転車にはピッタリで

国道走行率は10%以下に抑えることができました♪

一か所だけ、キツイ登坂があるので

その前に一旦停止にて

「歩いても大丈夫です♪」とアナウンス。

ここを登りきると、

恐らくほとんどの方が走ったことのない

トンネルが現れますが、それよりも

「今、いったいここは何処なんだ?」

と言った声が多かったのが

企画側として楽しかったです(笑)。

この街道は、

吉賀高校の前まで繋がってましてですね

そこに見たいものがあったのです。

 

澄川喜一氏の彫刻です。

 

今回のサイクリングには、

吉賀町出身の著名な彫刻家澄川喜一氏の

彫刻を見て回ると言う見学も入れたのです。

(市役所自転車部Bikers'さんのアイデアを参考にしました)

 

一個目の作品は、道路からしか見れないので

「どれのこと??」

となる大きさに困惑の空気が漂いましたが

前振りとしては、ばっちりでした(笑)。

 

六日市インターの近くまで来ると

そこには、巨大な彫刻がありますので

「これも、そうなのか?!」

とようやく好奇心の香りが沸き上がった

そんな気がしました。ほっと一安心(笑)。

 

澄川喜一氏の彫刻のテーマは

日本刀のような「そりのあるかたち」です。

 

「反り」とは、しなやかな湾曲のこと。

「起り(むくり)」とは、ゆるやかなふくらみのこと。

 

これが、ほとんどの作品に表現されてます。

このモニュメントももちろんそうでして

実は、おなじデザインのモニュメントが益田にもあります。

石見空港の風の公園にあるのが、それです。

見覚えありますよね♪

 

今回のサイクリングを企画するまで

正直なところ、このモニュメントの記憶が

僕にはありませんでした。

人間の視点ってのはホントに面白いですよね。

興味がわかなかったら見えてないってことですからね(笑)。

 

このモニュメントからは歩きます。

ロードバイクを押して歩くのです。

まつしまサイクリングは、走るだけではないのです(笑)。

そして、このまっすぐに伸びた石畳が

午後からの岩日北線の伏線となります。

 

そう。

ここは、線路になるはずだった場所なのです。

この話は、また後程。

 

さて、この歩いた先に

さらにモニュメントが現れます。

こちらも、反りと起りが表現されていますが

このモニュメントでは、

なんと東京スカイツリーを疑似体験できます。

 

東京スカイツリーのデザインは、澄川喜一氏でして

あの有名なツリーにも「反り」と「起り」が表現されています。

よくある画像では、まっすぐにしか見えませんが、

それは、たった三方向から見た時だけでして

それ以外の方向から見ると、日本刀のようなデザインに

なっているのです。全然知りませんでした(笑)。

 

それを、このモニュメントで体験できるのです。

この方向からだと、まっすぐですが

ぐるりと回ると、ほら!

「日本刀は美しいです。

 しなやかで強い。

 これは、日本独特の美しさと言えます。」

とは、澄川喜一氏の言葉。

 

社会見学は、こういった情報を

知っているのとそうでないとでは

楽しさがまるで変ってきます。

リアクションがあって良かった(笑)。

 

ここからも津和野街道は続き

まるで知らない街にでも来たような

そんな錯覚を感じつつ

いつもの国道に戻った時の

「おお!ここに出るのか!」

は、楽しい瞬間でもあるのです♪

鯉のぼりも列車(トレイン)の如く。

 

高津川の水源地が折り返しポイントとなります。

御神木的な景色が幻想的ですが

この段階での全員の心は

少し違った領域に到達してしまっていたのです。

 

お腹が空いて、やれん(笑)。

 

人間の最大の楽しみですから

その気持ちは痛いほどわかります(笑)。

早速、ランチポイントへと向かいます。

 

お客さんNBさんのご紹介で

めちゃめちゃ素敵なランチポイントとなったのが

ここです!

のどかな景色の中に、日陰にテーブル♪

しかも、貸し切りです!ありがとうございます!

今回のメニューは、スペシャルカレー!

ブラックバージョンとチキンカレーの二種類が食べれて

サラダに、ハンバーグのトッピング!

そして、フランクフルトまで!!

美味しかったです!!

お代わりも自由なので、我こそはという大食漢組が

食べまくってました(笑)。

見ていて気持ちがいいほどに♪

みんなで食べるってのは、楽しいですよね♪

 

お腹パンパンな状態なんですが

今回はスイーツも別ポイントで用意してありますので

みんなで大移動。

数百メートルなんですが、

このジャージ牛さんがいる山吹ファームさんです♪

ジャージー牛さんから絞ったミルクから作られた

このソフトクリームは、濃厚絶品でした!

スイーツタイムを楽しんでいると

NBさんが、先ほどのランチ食材の残りを

車に積んで再登場。

 

「もし良かったら、食べてください♪」

とのお言葉に大食漢組が二つ返事で反応。

 

みなさん、胃腸も超元気です!!(笑)

 

しっかり食べて、

いつもサイクリングなら

「あとは、帰るだけか」

となりそうですが、

 

「いやいや、今からがメインイベントです」

 

今回はいつも以上に詰め込んですから

盛り沢山となりました(笑)。

 

幻の岩日北線。

中国自動車道の下を通るこの路線跡は

明治45年の77年前に計画が持ち上がった

岩国と日原を結ぶ鉄道が出来るはずだった場所です。

浜田市で開催したサイクリングで紹介した

「今福線」と同じような経緯を辿っているのが

興味深いです。

 

今のように自家用車で移動するという

概念すらなかったのが、明治と言う時代です。

庶民の足は、鉄道が一番安くて便利で

街の発展につながるにはこれしかない

という想いから始まり認可が下りるわけですが

 

第一次世界大戦勃発により施行停止

戦後に再始動するも

今度は世界恐慌(昭和恐慌)にて

またまた施行停止。

 

ようやく昭和42年に錦川鉄道が開通。

昭和51年には、六日市トンネルが開通するも

「一億総中流」な政策は

世の中の生活を明治から激変させて

夢にも見たことがなかった自家用車が

庶民の現実となってモータリゼーションは爆上がり。

住民の想いも鉄道から自動車へと移ってしまった。

 

鉄道は、一気に赤字化が進んで

あの懐かしい三江線も廃止対象となりました。

今福線も、同じ経緯をたどり同じ結果に繋がりました。

 

今福線の上を浜田自動車道が走っているのも

岩日北線の上に中国自動車道が走っていて

六日地インターがあるのも、

そういった経緯があるんだろうなあと言う

推測に至りました。

 

開通のために頑張って働いた政治家の人たちが

令和と言う時代が来て

まさか、自転車の列車(トレイン)が走ることになるとは

夢にも思わなかっただろうなあ

と思うと、大事なのは今を楽しむことなんだと思うわけです。

未来のことなんて分かりませんからね♪

 

この路線跡は、遊歩道となっていて

自転車で走ることもできるのです。

パンフレットさえ存在しないので

ほとんどの人が知らないらしいですが(笑)。

 

ここを走るとですね

列車気分を味わえるんです。

まるで運転手さんになったような

そんな景色なんです♪

 

それを最大限に感じてもらうには

視界からの景色はベストでなければ楽しくないので

僕とNBさんはですね、前週に開催した

水曜ライドの前に二人で草刈りしました♪

 

そこまでする?

と言われそうですが

そこまでするから楽しいんです(笑)。

思ったことをやり切れるかが、肝なんです♪

 

その結果が、これです!

草が多い茂っていては

楽しいより「怖い」ってなりますからね(笑)。

 

そして、カメラマンのMRさんは

別視点からサイクルトレインを撮ってくれました!

素敵な写真をありがとうございます!!

みんなで遊ぶ「ごっこ」こそ、

記憶に残る楽しさになるのです♪

まつしま列車は、無事ゆららまで到着しました。

モニュメント見学の時に石畳みが線路の跡だった

と書きましたが、その先にあるのがゆららでして

当初の計画では、駅になるはずの場所だったのです。

 

ここを、みんなで走れたのは良かった。

一人では決して味わえませんからね。

 

しっかりと岩日北線を満喫したので

今度こそ帰りルートです。

ここからも、来た道だけではなくて

新たなルートにしてありましてですね

その理由は、走りやすさを最重要項目

としたからなんです。

(左側走行であることと横断の関係など)

 

こんな道とかあるんです、実は。

(NBさんに教えてもらいました♪)

ここ一体どこなんだ?感は、大事なのです(笑)。

 

そして、

「ここは、ロードバイクなら自由に走りたいよね」

って場所では、フリー区間に設定して

自由に走って頂きました。

距離は短めの2kmくらいです。

 

足りないくらいがちょうどいいんです♪

 

ロードバイクの醍醐味は

車体の軽さで登坂を登ることよりも

はるかに気持ちいい

「平地での疾走感」ですからね。

下ハンを持って走るとか

そういった乗り方が楽しめるって

最高ですからね!

 

もちろん、

ここはゆっくり走っても大丈夫でして

NKさんにゆっくりグループを

お任せしました。

(ありがとうございます)

 

盛り沢山なメインコースは無事に終了。

皆様、ありがとうございました!

お疲れ様でした!!

最初の日程では、雨にて走れず

予備日での開催となりましたが

走り切れてよかったです♪

 

今後も、この社会見学的な流れは続きますので

是非とも、一緒に走って遊びましょう!!

次回は、秋の予定です♪

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

ここからは、オプションロングコース。

グループライドで走る国道の気持ち良さを

満喫していただけるペースで走って

「いや~今日はよく走った!」

をみんなで共有出来た、楽しいライドでした!

ロングコースの皆さん

ありがとうございました!

お疲れ様でした!

 

距離を伸ばしたい方は

是非、一緒にロングコースオプションへ♪(笑)