テレビを観ていたら、若いタレントさんが「教育と教養は必要だが、今はちょっと使い方が違う」と話していた。

教育とは、今日行くところ。
教養とは、今日用があるところ。

歳を重ねると、これが必要なのだという。

なるほど、なるほど……

若い時と違って忙しくはないので、「今日行くところ」がない時もある。
「今日用が」ない時も……今はそれが嬉しいけど。
現在は、まだ仕事があるからいいが、もし全部なくなってしまったら……
朝目が覚めて、
行くところがなかったら、
それが何日も続いたら、
どうしよう。
恐怖感さえ感じる。

私は無理やり用を作り、出掛けていった。
そうしたら何ということでしょう。今、ご遠慮したい人とバッタリ!
慣れないことはするものではない。
もう絶対やらないと心に決めかけたけど、でもたった一遍で懲りてしまってはいけないような気もする。
時々は、やってみましょう。
人間は変われない、というけど、自分自身の変わり様に大いに驚いている。
母の自宅介護などあなたには絶対できない、とまわり中に反対されたけど、下手ながら5年数ヶ月、看取りまでなんとかやり遂げた。

絶対できない、などということは世の中にはない。
何とかできるものだ。

70年あまりいた土地を変わり、新しい生活も始めた。
これも、絶対できないのではないか、と自分自身でも思っていた。
でも、多くの方々のお力でなんとかなった。

この十数年、私にとっては激動の日々であった。
自分で自分を褒めてあげたい。

緊張の糸を少し緩めないと……

新しい家にいると、毎日面白いことがある。

前の家は広かったので、あまりドアにお目にかからなかったが、今度の家はマンション。狭くはないが、アチコチにドアがある。方向音痴のせいもあるが、開けてみたらハズレのこともある。
当たった時は、嬉しい!

難しいことから喜びを見つける遊びを、また始めている。