今年はいかがお過ごしでしたか?
2022年も残り少なくなると、少しお名残惜しくなる。
1番嬉しかったのは、コロナ禍で中止になったコンサートを、2年半ぶりにお客様を100%入れて出来たこと……
あんまり感激しすぎたせいか、家に帰った後も夢ではあるまいか、本当に現実にあったことなのか、しばしボーッとしてしまった。
母への報告もいらない。
写真もこっそり、楽屋に持ち込んでいた。
母の顔も少し微笑みが大きくなっているようだ。
私の変形性股関節症の両足手術も大成功。
横断歩道も信号が点滅しそうになると走っている。
痛みがない、ということがこんなに幸せなものか……
神の手のお医者様に感謝です。
手術後、初めて飛行機に乗り、搭乗口でピンポーンと鳴るかとドキドキしたら、シーン……
あんなに大きなものが両足に入っているのに。
東広島市の講演会も無事に終了した。
中野ブラザーズ75周年記念公演、東京芸術劇場に出演したが、中野章三さん(タップダンサー)の気迫に圧倒された。
お兄さんも亡くなり、モチロンお弟子さん達のサポートはあったが、休憩も入れて2時間、85歳が踊りきった。
目の前で奇跡を見せられたようだ。
踊り続けて75年、本当だった。
計画を聞いて、ちょっと信じられない思いでいた私は、恥じた。
やればできる。
サテ、来年は?
6月9日の成城ホールでのコンサートは決まった。
今度はどんなことをしたら、お客様に楽しんでいただけるか……
しかし今の私は、久しぶりに大風邪をひき、チコちゃんに出てくるカラスのような声だ。
仕事のことでグチグチ文句を言っている私に、親戚のマーちゃんが大真面目に、私の顔をまっすぐに見てのたまった。
「トモちゃん、何にもないってことが本当は幸福なんだよ」
ウーン。
私はちょっと、人生良い事ありすぎだったのかな?
今は風邪をひいているけど、他には何もないし……来年は小さな幸せを見つける努力をしましょう。