100歳の母が10月4日に亡くなりました。

朝6時半、顔を触ったら冷たくて……
ママ!ママ!と何度も叫びました。
いつもなら「ウルサイ」と言うのに。脈もとってみたけど……

前の晩、母は目をパッチリ開けてつぶろうともしません。
ガラスのような目玉に何がうつっているのでしょう。

「ママ、痛いの?」「苦しいの?」

頭を振ります。

「怖いの?」

「ウン」と、コックリ。

介護用ベッドに久しぶりに潜り込みました。

死が近づいているのを感じているのかしら?
それが怖いのだろうか?

母が私にしがみついてくるので、抱きしめていました。一晩中……
その時はとても暖かかったのに。

このところ母の体には異変が続いていた。
帯状疱疹で高熱を発し、だいぶ体が弱っているところに誤嚥性肺炎のような状態になった。咳が激しく痰がからむ。看護師さんが駆けつけ、吸引器で鼻と喉にチューブを入れ、痰を取り、かなり痛い様子。アーアーと呻いている。可哀想で見ていられない。

ママ、もう無理しなくていいのよ。
ずいぶん頑張りましたもの。

今、母はリビングの隣の部屋に安置されている。
母のお気に入りの美容師さんに頭を綺麗にセットしてもらい、私が母のメイクをしました。
娘バカの私には、とても美しく見えます。

明日まで母は、隣の部屋にいます。
ドライアイスで冷たくて、もうベッドには潜り込めません。