『開運!なんでも鑑定団』の8/24(火)20:54~21:53回に出演が決定しました。

ご依頼があった時、過去、我が家は全焼しお宝は全部燃えてしまったはずでした。でも頭をひねった結果、もしかしたらお宝では?というものを、ひとつ見つけました。

 

実は私はこの番組のファンなのです。今は母の自宅介護でテレビをゆっくり観ている暇はありませんが、この番組は再放送を含めると3回もあり、何度か観ています。自信満々で持ち込んだ品物が真っ赤な偽物で不幸のどん底に沈んだ方も何回か……

サテ、私の運命やいかに?

すでに収録は済んだので、私は結果を知っています。でも教えてあーげない。

本番をぜひご覧くださいませ!


母の病状に激変がありました。
100歳を過ぎた母は木が枯れるように朽ちてゆき、老衰を迎えると想像していました。
ところが母の体の中にはマグマが潜んでいたのです。

 

ある日、看護師さんから熱が37度ちょっとある、と言われる。
胸に掻き後みたいなものがあるが、心配ない。今日のお風呂は入ってOKと言われる。
訪問入浴は看護師さんを筆頭に女性2人、男性1人の3名グループが来る。入浴中に私が呼ばれた。胸から背中にかけて「帯状疱疹のようなものがあらわれている」と言われる。背中を見せてもらうと、確かに赤い帯のような広がりがある。私は病名は知っているが、実物にお目にかかったことがない。年配の看護師さんからお医者さんを呼ぶように言われるが、私はこの事態をまだ深刻に捉えていなかった。
数日後の訪問医の来宅を告げると、緊迫した様子で

「遅すぎます。今日か明日、一刻でも早く。早さが勝負です」

慌てて訪問医に連絡をする。熱がある事、訪問入浴の看護師から帯状疱疹の疑いがあると言われたことを話す。

「ちょっと予定が混んでいますが、お伺いします」

地獄に仏だ。3時間あまり待たされる。急なお願いなのだから当然なのだが、熱があるのだ。もしもコロナだったらどうしよう。病院は引き受けてくれないかも知れないし、自宅介護には限りがある。どうしよう、どうしよう……やっぱり施設の方が良かったのだろうか。でもお友達のお母様の施設ではコロナの陽性者が出たというし……居ても立ってもいられない。
母のベッドの周りをグルグル回るだけ。3時間後、医者と看護師が駆けつけてくださる。別室で2人とも防護服に着替えている。テレビでは何度も見ているが、実際の姿を見ると衝撃で震えあがる。

「あのー、帯状疱疹かと……」

と云ってみるが素人の見解などあてにはならない。当然だ。物々しい姿で母のベッド脇へ。
すぐに抗原検査が行われる。母の鼻に綿棒が入れられ、あっという間に陰性が証明された。

「良かった!」

それから母の胸を診て、背中を診て

「あっ、これは間違いなく帯状疱疹です。本来は入院していただきたいのですが、今回はご自宅の治療で進めましょう。すぐに薬と塗り薬を取りに行ってください」

この処置も早いほど良いらしく、マーちゃんが薬屋さんに自転車で飛んで行ってくれる。
一時は熱が38度以上も上がるし帯状疱疹は野火のように背中の半分くらいにアッという間に広がる。ケロイド状のところに水疱もでき、それも潰れ、何とも痛ましい。ただ、母は痛みがないらしく、それは本当に有難い。
従来我が家には1週間に延べ11人くらい医療従事者が出入りしているが、今回は医者と看護師がかなり増え物々しい。
しかし正直有難い。夜中でも、もしものことがあれば電話が繋がるという安心感がある。でも母は100歳なので何があってもおかしくない、と言われているため3~4日はまるで寝られない。起きていても何の役にも立たないのだが、もしも息が止まったら……私の緊張状態が続く。

1週間。やっと峠を越えた。
小康状態の時、

「ママ、お薬飲んで」

「まぁだだよ」と、ギュッと口を結ぶ母。

「ひらけーゴマ!」と、私。

「アーン」と、お口を大きく開ける母。

これは童話の中の呪文で、“ひらけーゴマ!”と言うと扉がスルスル開く。幼い頃、母が教えてくれた呪文だ。

看護師さんが「お母様の笑顔、今日は特別可愛いですね」と、褒めてくださる。
母、私にソット顔を寄せて

「私はいつも可愛い」と、囁く。

ヤレヤレ、今回も無事に乗り越えてくれたようで、心から嬉しい。



【出演情報】

テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』
■8月24日(火) 午後8時54分 ~放送予定
https://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/

みなさま、ぜひご覧ください!