勝手にライバルであり仲間 | 18歳の新聞配達奮闘記

18歳の新聞配達奮闘記

18歳で専門学校と新聞配達のために上京した志衣(shii)。新聞奨学生の先輩とのルームシェアや職場の事件、ほっこりする街の人々との関わりなど。当時書いていた1年間の日記✏️


20XX年4月6日 21:37


■ライバル




私にはライバルがいる。

一方的に思っているだけだけど。



日経新聞の新人の男の子。

初日に会った2人組の後輩の子だ。



同じ地区を配達しているのだが

よく一緒になる。


この男の子より早く行くぞ!

みたいな原動力でなんとか走ってる。



夕刊でエレベーターが一緒になった。


「こんにちは」


挨拶を交わした。


その手には順路帳。

家覚えでは私の方が勝っているけれど、


どうしても勝てないのは

走ろうという気力。



あんなに走れたらもっと早く

終わらせることが出来るだろうなあ。



何よりも挨拶を交わすと嬉しい!


いつかふたりとも

会う時間が早くなっていくのかな。