春と秋に訪れるお彼岸:自然と先祖への敬意を込めて | matsurinosatoのブログ

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NGO日本まつりの里は、全国47都道府県にそれぞれのNPO を置き、古来、主に神社と氏子によって受け継がれて来た、伝統文化「まつり」を求心力とする6次産業形式の地方振興事業連合です。

こんばんは!NPO法人栃木まつりの里のロクスケです。
もうすぐ、お彼岸ですね。お墓参りを計画している方も多いかと思います。

日本では年に二度、春と秋のお彼岸が訪れます。この習慣は、深い宗教的根拠と自然の周期によって形成されています。仏教の教えに基づくお彼岸は、この世とあの世を繋ぐ期間として、祖先の魂に敬意を表します。特に春分と秋分の日は、昼夜の長さが等しくなるため、自然のバランスがとれた瞬間とされています。

この時期は古来より、農耕社会にとって重要な節目であり、季節の変わり目を示すサインとして農作業の計画に役立ってきました。お彼岸を通して、自然への敬意を示すとともに、家族が集まり、祖先とのつながりを深める機会となります。

仏教では、最終的な目標として彼岸への到達、すなわち悟りの世界への到達を掲げています。春分の日と秋分の日は、この世とあの世、現実と理想、そして生と死の間の橋渡しとしての役割を担います。お彼岸を春と秋に行うことは、宇宙の法則や自然の循環に従う生活を促し、祖先への感謝と記憶を新たにする、非常に重要な期間です。

お彼岸が年に二度訪れるのは、そうした宗教的および自然的理由からです。この美しい伝統を通じて、私たちは自然のリズムを尊重し、過去と現在、そして未来を繋ぐ家族の絆を確認し合います。春分と秋分のお彼岸を、自然との調和と祖先への敬愛を深める貴重な時期として、大切にしたいと思います。