彼との最後の晩餐は、娘夫婦も呼んで、焼き肉をしました。
彼はホットプレートを初めて見たらしく、どうやってやるのか興味津々でした。
様子が分らないので、はじめは欲張って大量に焼いていましたが、
そのうちに食べたいものを都度焼けばいいんだと分かって、楽しく焼いていました。
アメリカでも一人用の焼き肉プレートがないか探してみるそうです。
彼の愛犬はすっかり我が家に慣れたけれど、翌朝にはお別れです。
さて、ホームステイ最終日になりました。
翌朝、彼はリビングでスーツケースを広げて荷物の最終チェックをしていましたが、
絨毯の上に彼の土足が三足鎮座しているのを見てびっくり。
とはいえ滞在中も時間の余裕がなくなってあせると、ついつい土足で上がりたくなってしまうところは何度も見ていたので
やはり子供時代からの癖は抜けないものだな、と思います。
駅では改札でワンちゃんのチケット (290円)と、私の入場券を買って構内に入りました。
彼の荷物の総重量がワンちゃん混みで約50キロあるので、果たして無事に行動できるか心配でしたが、
ワンちゃんはこの日のために在来線でキャリーに入って練習してきたので落ち着いていました。
待ち時間に彼との二年間の思い出話をしているとお互い涙が出てきてしまって、
彼が「昨日僕の友達にした指切りげんまんをしてくれる? 僕は帰ってくるから。」と言うので
指切りげんまんをしました。
「荷物が重たいから、あせらないでね。
東京は電車を一本のがしても、次のがすぐくるから待っていて大丈夫、落ち着いてね。」と言って
ハグをして新幹線を見送りました。
この日は羽田空港の動物検疫所へ行くのみ。
というのも、動物検疫所が出発日の一日前に受験するのを推奨しているからです。
アメリカへ発つのは翌日です。
さてさて、彼の帰国日が決まってからずーっっっと一緒に忙しく過ごしてきたので、
ホームステイはその延長上でした。
二年間築いてきた友情があったから、普段通りの生活をしていました。
ただ、一般的日本人男子と違って、感謝や愛情を言葉でその時々に表現してくれるので
そのたびに報われていました。
今はただ彼が帰国してしまって寂しいと思っています。
昨日、彼のお友達と会って、一緒にアイスクリームを食べました。
彼のお友達も寂しがっているので、同士ですね・・・