ブラボー!湯川紘惠さん指揮『眠りの森の美女』@NHK交響楽団1997定期 | Jalan Jalan-生活雑感編-

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こんにちは。ご機嫌か如何ですか。

余り期待しなかったが、他のことをしながらで最後まで視聴。湯川さんの指揮は心に染みる好演だった。

パ・ダクシオンはチェロの名手藤森さんのナイスなアダージョ演奏。それにしてもサラバンドは宮廷音楽風の品の良さで聴衆の心にもとても響いていた感じ。音楽美(文章構成法でいう起承転結、つまり楽曲全体の美的造形性)をみごとに再構成出来ていた。湯川さんのテンポ感とかリズムの刻み方は実際のエレガントなロシアバレーを見ているようにすっきりとしていて、交響音のバランスにも結構工夫の跡(最終12曲目のアダージョでのコントラバスと金管との掛け合い、ただし終結句部分でせっかくのクライマックス時にティンパティー植松さんがmf程度の音量でちょい早めのドンいれた。筋肉疲労が出始める年齢なのかな、もっと上手い人に替えて欲しい)がうかがえて、聴いていて大変ナイスだった。ただ、私の場合は今注目の天才指揮者クラウス・マケラと比較してしまう。スター

最後のピエール=ローラン・エマールのピアノ演奏はさすが・・・。バッハ、シューベルトの楽曲をハンガリー人Kurtág György作曲の現代音楽とサントウィッチした演奏素敵だった。バッハ、シューベルトだけだとお子様ランチ風コンサートに終わるところだが現代音楽を挟んだところが味噌で、リサイタルに深さがます。


クラシック音楽館 N響第1997回定期公演
2/11(日) 午後9:00-午後11:00
配信期限 :2/18(日) 午後11:00 まで

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公式サイト
【曲目】1.スヴィリドフ/小三部作2.プロコフィエフ/歌劇「戦争と平和」から「ワルツ」(第2場)3.A.ルビンシテイン/歌劇「悪魔」からバレエ音楽「少女たちの踊り」4.グリンカ/歌劇「イワン・スサーニン」-「クラコーヴィアク」5.リムスキー・コルサコフ/歌劇「雪娘」組曲6.チャイコフスキー(フェドセーエフ編)/バレエ組曲「眠りの森の美女」▽指揮=平石章人(1-5)湯川紘惠(6)▽α=エマール