おはようございます!
龍之介です(*^▽^*)
世間はお盆。
お休みの方も多いのではないでしょうか。ゆっくり休んで下さいね。お仕事の方は共に汗を流しましょうぞ。
昨日、劇団おぼんろ『月の鏡にうつる聲』が千秋楽を迎え、その物語の幕を降ろしました。劇場へ足を運んで下さった皆様、誠にありがとうございます。
遂に終わってしまいましたね。
あっという間でした。真夏に汗だくになりながら稽古場へ向かっていた日々が懐かしい。
おぼんろさんに今回初めて触れさせて頂きましたが、沢山の学びと発見がありました。それは今後の俳優人生を歩む上での糧であり、貴重な経験。ここで培ったモノは今後大いに役立つ事でしょう。
そしてたくまさんを始めとする、今回初共演の皆さんとの出逢いもかけがえのないものとなりました。皆さん個性的、且つ人柄が良く、作品作りに真摯に取り組む姿勢を持つ。気持ちの良い座組。稽古から今日まで本当に楽しかった。大変お世話になりました。
素敵な面々。
無事に終えられて何より。
そして再共演組。
たいらさん、ましゅー、けいご。3人共通して言えることは、途轍もない安心感。たいらさんの甘えたくなる包容力。何でも言える腐れ縁のましゅー。年下なのにしっかりしていると見せかけて、時折我が物顔で甘えてくるけーご。
存在に救われました。色々と感謝しています。
今作では全員が何役も演じていますが、僕が演じた役で大きかったのは、やはりザギリ。
臆病な村の青年が尊敬し崇拝に近い感覚で大好きなアナタから反乱の話を持ちかけられ、過激派へと取り憑かれていく人物。彼の中で色んな葛藤や不安を抱えつつ、使命感に似た責任と重圧を感じながら、戦い死んでいく事を決意しました。早くに濡れ衣を着せられ目の前で両親を殺されたザギリにとって、死に場所を探していた彼にとって、大好きな里の為に戦って死ぬ事は幸せだったのかもしれません。
親友のアナタとユミルとの別れは辛いものでありましたが、恐らく人生で初めて自分で決めた大きな決断とやっと見つけた己の存在意義という事柄は、彼の中で想像以上に大きいものだったに違いありません。
役作りの上で稽古時から何度も悩み、本番に入ってからも考え続けていました。日々正解を模索し考える。そもそも正解はない。でも考えずにはいられない。その過程は、色んな感情に苛まれるザギリの境遇と奇しくも似ていました。演じれば演じる程好きになる人物。出逢えて良かった。
今作を終えて、劇団おぼんろさんを応援したい気持ちと、いつかまた語り部として参加させて頂きたい気持ちが芽生えました。またご縁がありますように。
新旧犬猿雉。左から猿彦、雉衛門、犬丸。
雉衛門ズ。
桃太郎のお話。
日本で1番有名な昔話。幼い頃に演じた事があります。その時は桃太郎役でした。四半世紀経って、今度は雉を演じたよ。ちいちゃい僕よ。
桃太郎といえば岡山県を想像しますが、鬼という点では僕の故郷岩手もゆかりがあります。岩手という名の由来は、悪い鬼を退治し、もう2度と悪さをしないよう岩の上に手形を残した事。それを喜び神様に感謝しながら何日も踊ったのが、地元で有名な「さんさ踊り」の起源とも言われています。今作ではラストシーンにてみんなで太鼓を囲みながら踊るのですが、重なる所がありますね。また、冒頭弁士の口上では岩手名物「わんこそば」が出てきたり、僕は今回雉衛門を演じましたが、岩手の県鳥は雉であったり。しかも全て偶然。不思議な縁がありますね。
色んな縁に恵まれたこの1ヶ月半。
無事終えられた事を嬉しく思いますし、日頃尽力して下さったスタッフの皆さんには頭が上がりません。
そして劇場へ足を運び、この作品を愛し、応援して下さった参加者の皆様、心から感謝しております。終演後の温かい拍手に何度救われたか。本当にありがとうございます。またいつか劇場で。
改めて携わった、そして参加された全ての方に大きな感謝と労いを。
それではまた!
久しぶりのオマケ
ましゅー。
久しぶりの筈なのにそんな気が全くしない。年上なのにそんな気が全くしない。そしてお互い人として変な事を認識している。ありがとね。いつも一緒にいてくれて。
松村龍之介