解釈壊憲と過去の忘却 | 松本浩一(杉並区内でほぼ毎日街頭演説してます)のブログ

松本浩一(杉並区内でほぼ毎日街頭演説してます)のブログ

政治の話に限らず、地元杉並区のお得情報、イベント情報、
さらに身辺に起こったいろいろな話題について書いていき
たいと思っています。

  この国家はどこに向かおうとしているのか、疑問に思えてならない。憲法とは何のためにあるのか疑問に思えてならない。今まさに行政府の横暴が始まっている。

 もちろん、これは残念ながら、現政権が衆議院選、参議院選で多くの議席を得た時に、予測できた事態であったことは言うまでもない。私は投票していないので勘弁してほしいが、責任を負うのは、やはり私たち国民である。

 仮に「徴兵制」という事になれば、男女差別無くいかなければならなくなるだろう。ここでも女性を活用するのが現政権である。もちろん、経済的に徴兵制は効率が悪いものであるが、現政権が言う国防軍が人手不足になれば、あり得ることである。徴兵制についてあり得ないという方もいる。しかし、今の政府の様にあり得ない例を並べ集団的自衛権を想定している様に、あり得ないことはあり得ない。

 因みに戦前では45歳まで招集されていたそうである(いろいろ例外はあり60歳以上もいたのではないかとも・・・)。私は今33歳、適齢期である。私だけではない、皆様の家族もいつどうなるか分からなくなる。孫を戦いに行かせたいですか?子供を行かせたいですか?自ら行きたいですか?ものすごく危険なことである。

 さらに言えば外国での戦争にかまけて、戦力が二分され反撃をくらい自国を守ることができなくなれば、何のための自衛隊であるのか大いに疑問である。因みに、数十発のミサイルを同時に撃たれれば、迎撃ミサイルは機能しない。54基の原発がある日本ではどうなるかきちんと考えなければならないだろう。攻撃すれば攻撃・テロが起きうることは誰でも想像ができる。そこに一歩踏み出すようである。


 残念ながら国会はこの行政府の横暴を止めること、物申すことすらできなくなっている。政権を持っていない野党は声を発することしかできない。行政の監督を行うべき国会もただの行政の言いなりになってしまったのであろうか、手を拱いている状態である。国会の権威はどこにいったのだろうか。

 多くの市民が動き出し官邸前で声をあげている。しかし、残念だがその声は彼らには届いていない。小さな部屋で数人の話し合いで、この国の大転換を決定されてしまった。そして、間もなくそれが実行されていく。決定ありきの行政がまさに行われている。

 国家の根幹にかかわる問題を、憲法解釈によって改変しようとしている。本来は憲法改正という手続きを経て、国会、国民の信任を持って決定するべきである。
これはまさに議会制民主主義に対する背信行為であるといってもよいだろう。卑怯な手段である。



 独立国家として日本には自衛権は認められている。しかし、これは憲法
9条によって自衛権の発動は日本が攻撃された時のみとされている。個別的だろうが、集団的だろうが、自国に対する攻撃でない限り、自衛権の行使はできない。

○日米安全保障条約 第5

 第5条は、米国の対日防衛義務を定めており、安保条約の中核的な規定である。

 この条文は、日米両国が、「日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃」に対し、「共通の危険に対処するよう行動する」としており、我が国の施政の下にある領域内にある米軍に対する攻撃を含め、我が国の施政の下にある領域に対する武力攻撃が発生した場合には、両国が共同して日本防衛に当たる旨規定している。

 第5条後段の国連安全保障理事会との関係を定めた規定は、国連憲章上、加盟国による自衛権の行使は、同理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの暫定的な性格のものであり、自衛権の行使に当たって加盟国がとった措置は、直ちに同理事会に報告しなければならないこと(憲章第51条)を念頭に置いたものである。

 (外務省よりhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/jyoyaku_k.html



 上記、安全保障条約第五条の下線部を読んでいただきたい。「日本の施政の下にある領域」である。つまり、日米安全保障条約の規定でも自国に対する攻撃の場合と規定されている。そして、これは過渡的な対応であり、国連の決議があればそちらに移行する。つまり、集団的自衛権の法整備が不備で身動きが取れないという行政府の言い分は単なるまやかしである。

 安倍氏は「内閣総理である私は、いかなる事態にあっても国民の命を守る責任がある。憲法が国民の命を守る責任を放棄しろと言っているとは思えない」と詭弁を言っているが、戦場に行くのは国民であって政治家ではない。
紛争で何が起きうるか予測することができるであろうか。机上の空論よりたちが悪い、夢の世界である。早く夢から覚めていただきたい。

 国民たる自衛官の命すら軽んずる人間が国のトップであってよいだろうか。行きたいのであれば自分だけで行っていただきたい。

 私は日本が好きである。国家を守る為に、頑張りたいと思う、自身のできる限りのことはしたいと思う。しかし、一部の責任をとらない政治家の思想を守る為に命を失うことは御免こうむる。この憲法解釈には明確に反対させていただく。

 戦争や紛争では様々な立場が存在する。軍人、技官、市民、加害者、被害者さまざまである。私は先祖が軍人であり、技官であり、被爆者であり、その為か、話を様々な方から、親から聞くことができた。幸いなことであると思う。

 戦争・紛争は命を奪うだけではない。様々な負の遺産を生み出していく。腕を失い生きていく方もいる。人を殺したことを忘れられない方もいる。兵役に行けなかったことを悔やみ続ける者もいる。家族を失う方もいる。その時のだけの被害では終わらない。それは敵味方関係ない。勝敗も関係ない。これが実態である。

 戦争に負けたことがある日本だからこそ体験できたこの戦争の惨禍を忘れているのではないだろうか。ましてや解釈によって「壊憲」することが、正しいかどうか考えれば分かることである。今の政府は勝つ戦争がしたいのであろう。過去を払拭したいのであろう。過去を見つめるのでなく消しさりたいだけなのだろう。しかし、それこそまさに平和ボケである。残念で仕方がない。


「杉並区政にタックル!」

みんなでつくろう「ふるさと杉並」

松本浩一 (まつもと こういち)  

 

手作りホームページ

http://matsumotokoichi.web.fc2.com/

松本浩一の理念・政策、プロフィール、作成したチラシや活動報告などアップしていきます。是非お越し下さい。

 

Twitterはこちら!!
ユーザーネーム Matsumoto_501

こちらも随時更新します。フォローお待ちしております。

 

Facebook!!

https://www.facebook.com/matsumoto501

色々な方と交流できたら幸いです。


機関紙「PRESS タックル」です。松本浩一の理念・政策などを書いてあります。
http://matsumotokoichi.web.fc2.com/PRESS1.pdf 
(創刊号) 1月号

http://matsumotokoichi.web.fc2.com/PRESS2.pdf(第2号) 5月号

http://matsumotokoichi.web.fc2.com/PRESS3.pdf(第3号) 9月号

http://matsumotokoichi.web.fc2.com/PRESS4.pdf(第4号) 5月号

http://matsumotokoichi.web.fc2.com/PRESS5.pdf(第5号) 4月号