昨日の東京は一気に20℃!
シャツ一枚で過ごせるような、春、でした。
同時に、花粉もたっぷり飛び始め。
今年は寒かったせいもあって花粉も遅めに思えましたが、
ドっと来ました。
私は、年季の入った、花粉症です。
もう50年は続いていると思いますので、いまどきで言えば、じゅうぶん老舗の部類です。
何せまだ「花粉症」という言葉がなかった頃から発症しておりました。
当時、下町の耳鼻科と言えば、自宅兼で開業していたところがほとんど。
私が通った耳鼻科も、私の同級生のお父さんがされていました。
3本足のスタンドのついたホーローの白い洗面器で、先生が手の消毒とかしていた時代です。
(伝わらないか?^ ^)
「季節の変わり目だからね」
花粉症なんて言葉は出ずに、それだけで済まされておりました。
なんともいい時代でありつつ、なんとも気持ち良い納得感のある診断。
『悪いのは季節』
でありまして、私じゃないわけです。
『花粉症!』
と名前をつけられてしまうと、そんな発症をする私の体質に問題があるように思えますが、
『悪いのは季節』
にしてしまえば、誰も傷つかずにすみます。
悪者は、あなた以外にいてくれたら、楽ですものねえ。
昭和の時代に、場末の飲み屋のカウンターで、
「悪い人ねえ」
とか、
「ずるい人」
とか、
上目遣いに女性に言われた日には、
そうそう、俺のせいにしとけばいいよ、なんてんで、相手の言い訳も作れましたし。
(一般論です)
しまいに、その女性がちょっと酔ってしまって、こちらの肩にもたれかかってきたりした時も、
「あなたのせいよ」
なんて言わせてしまえば、その女性の非にはならない、好都合となり。
(一般論です)
悪いのはその人以外だとしてしまえたら、まるくおさまる。
だから、恋という名の花粉症にもしも麗しきあなたが発症してしまったならば、
私はよろこんでスギ花粉になろう。
「季節の変わり目だからね」
それですべては済むではないか。
って、なんの話をしたかったんだかわからなくなってきました。
「あなたのせいよ」
今日もイイ日に。