素晴らしい言葉や、力強い書を、たくさん残してくださった、相田みつをさん。
東京国際フォーラムにある相田みつを美術館に行くたび、一つひとつの作品に、その言葉に励まされながら、その言葉の背景の物語などを想像しながら、勇気や元気、希望をもらっています。
幸運なことに、私は相田みつをさんがご健在の頃に一度お会いすることができました。
「にんげんだもの」
が、世間でじわじわと知られ始めた頃に、講演会に伺い、講演会後にお話しを少しだけさせていただきました。
立ち姿が綺麗で、とてもダンディーな、ステキな男性だったことを思い出します。
相田みつをさんの作品に、こんな作品があります。
昭和35年の作品であるとか。
わたしは無駄にこの世に生まれてきたのではない
また人間として生まれてきたからには
無駄にこの世を過ごしたくはない
私がこの世に生まれてきたのは
私でなければできない仕事が
何か一つこの世にあるからなのだ
それが社会的に高いか低いか
そんなことは問題ではない
その仕事が何であるかを見つけ
そのために精一杯の魂を打ち込んでいくところに
人間として生まれてきた意義と
生きていくよろこびが
あるのだ
(改行:松本)
相田みつをさんが36才の頃でしょうか?
ものすごい力強さを感じるのと同時に、その裏側にある、自分への問いかけ、この世の中や命への問いかけがあるように思います。
私がこの世に生まれてきたのは
私でなければできない仕事が
何か一つこの世にあるからなのだ
そのことが真実かどうか?
ではなく、それを真実にするかどうか、が人生なのかも知れません。
それが社会的に高いか低いか
そんなことは問題ではない
この言葉には、救いがあるように思います。
ささやかなこの命、たかだかの自分、それでも、必ず、自分にしかできないことがある。
その仕事が何であるかを見つけ
そのために精一杯の魂を打ち込んでいくところに
決意と宣言ですね。
人間として生まれてきた意義と
生きていくよろこびが
あるのだ
決意と宣言のその先にこそ、生きていくよろこびや、自分の使命があるのではないでしょうか?
勇気づけられます。
「かもめのジョナサン」を書いたリチャード・バックにこんな言葉があると聞きました。
地上において、あなたの使命が終わったかどうかを知るテストをしてみよう。もしもあなたがまだ生きているのであれば、それは終わっていない
だよねー♪
まだまだ、頑張りましょう!
今日もイイ日に。