インターネット・ゲーム依存症 | 松本よしひろブログ

松本よしひろブログ

高石のまっちゃんのブログです。

インターネット・ゲーム依存症

 

高石市議会令和6年第1回定例会  一般質問

 

 

 

インターネット・ゲーム依存症のことにつきまして質問させていただきます。

予算委員会でもインターネットの使用が非常に伸びているということ、不登校が増えているという意見がありました。

子どもたちのインターネットは時間と場所を選ばずに使用できて、その利便性や魅力から生活にはなくてはならないものとなりました。

 私も小学校(東羽衣小)で近年スマホアンケートを取っていますけれども、スマホの所持率は小4で大体50%を超えてきます。

中学校になりますと80%を超えて、中3になると90%を超えてきます。

 一方、ネットやゲームにのめり込むあまり人間関係や生活に支障が出たり、健康を害する場合もあります。

ネット依存というのは、ネット依存症、ゲーム依存症、ゲーム障害、ゲーム中毒、スマホ依存、様々な言葉を使われます。

ゲーム障害というのは、2020年1月から施行されるWHOが出している国際疫病分類に入るという、要はゲーム障害というのは新たな依存症の仲間入りをすることになりまして、それはアルコールやドラッグと並ぶ治療が必要な疫病として扱われているということになっています。

 また、2017年の厚生労働省の調査におきましては、病的なネット依存が疑われる中高生は93万人、これは7人に1人に上ることが推計されましたと。

こういうところの中で様々な対策を考えていかなければならないと考えています。

 

ちょうど2月14日、高石市もスマホサミットというのを加茂小学校の体育館でしていただきまして、私も見学に行かせていただきました。

 各小学校、中学校、小学校は児童会のメンバー、また、中学校は生徒会のメンバーが3中学校の割りにしてブースにて議論されている、非常にいい内容を拝見させてもらいまして、大人顔負けの議論をされていたかなと感じています。

 そのときの一部でいきますと、中学校で8割程度スマホを持っていて、家に帰ってすることはネット、動画、ゲーム、SNSだと。

ゲームというのは学年が上がるにつれ減ってくる。

だから小学校はゲームをよくするんです。

SNSは学年が上がるにつれて上がってくる。

だから中学校になるとゲームよりはSNSが増えてくるということ。

スマホを利用する時間というのも5時間以上する方も多いと、年々使う時間が長くなっているという事前の説明がありました。

 

Q1:そこで、一度質問させていただきますが、ネット依存につきまして、教育委員会としてはどのような定義で理解されているのか、ご答弁をお願いします。

 

教育委員会:ネット依存につきましては、一般的に勉強や仕事といった生活面や、体や心の健康面などよりもインターネットの使用を優先してしまい、使う時間や方法を自分でコントロールできない状態であるとされております。この定義は当然子どもたちに当てはまるものでもありますが、単に学習中にSNSの着信があったら思わず見てしまうというものから、ネットやゲームの利用で睡眠時間を削ってしまうことにより健康に影響があるものまで、子どもたちの影響は多岐にわたると認識しております。

 なお、本市においては、議員もご覧いただきましたように、毎年開催しているスマホサミットにおいて、今年度、子どもたち自身でネット依存について考える取組を実施いたしました。

 

松本:ネット依存の定義といたしましては、使う時間や方法を自分でコントロールできない状態と、大小・強弱と様々でありますけれども、そういうことが当てはまるのかなと感じています。

 このネット依存というのは、私も長年追いかけているテーマでもあります。

スマホサミットでお世話になっている戸田先生が、各小学校のPTAに様々な本をお借りさせていただいて、それが今、ゲームスマホ依存から子どもを守る本とか、ケーススタディ・ゲーム依存とか、子どもネット・ゲーム依存とか、問題解決ガイドというのを今PTAで回させていただいています。

スマホ依存のことを様々な形で学ばせていただきながら、我々もそういう取り組み方をどうできるのかというのはいつも考えているところなんです。

 ちなみにそのときのスマホサミットの子どもの意見交流では、

「ネット依存の定義とは何だろう」

というので、

・子どもたちがネット依存とはネットをする時間が延びてしまう

・いつもネットのことを考えてしまう

・新しいゲーム、スマホを触るので自分も触ってしまう

・3時間を超えていると依存していると思う

・一つのことを集中できなくなるとネット依存だと思う

・勉強よりもネットを優先しているのをネット依存していると思う

・スマホはたばこのように依存性がある

たばこを吸っている人は怖いですけれども、そういうような子どもたちながらの様々なご意見を頂戴していました。

 

 

Q2:そういう中で、依存対策は少し難しいとは思うんです。こういう様々な本を読ませてもらうと、あくまで児童生徒相手ですけれども、

一つは、大人が管理することが大切ですし、

また、ネット依存、またゲーム依存というのは進行するほど対処が難しくなってくるというのが実際なんです。

 そういうところの中で、教育委員会としては何か対策を考えられているのか、ご答弁をお願いいたします。

 

教育委員会:対策として、授業においてはネットの危険性について、道徳や保健の教科書にも掲載されるほど学校教育の現場に基本的な指導事項として入り込んでおります。また、PTAにおいても積極的に啓発活動に取り組んでいただいているところであります。

 本市独自の取組としましては、先ほど申し上げましたように毎年小・中学校の代表の子どもたちが校内で意見を集約して持ち帰り、校種を超えて話し合うスマホサミットを開催しております。

 先ほど申し上げたとおり、今年度はまさにネット依存について子どもたちが話合いを行いました。

この中で交流した意見や助言者である大学教授等の話を踏まえて、各校において子どもたち自身がネット等に関する課題を考え、広める契機としております。

 

松本:学校でも様々な取組をされているというご答弁でした。

ちなみにスマホサミットの子どもたちに二つ目の議論がありまして、

「ネット依存の状況を抜け出すためには皆さんができることを考えよう」

ということでした。

これもまた小学校、中学校の子どもたちが議論していました。

・アイデアを出してみようということで子どもたちがルールを決める

・家族で何分使ったらやめるように周りを巻き込む

・」自分の興味のあるところに意識をつける

・挨拶運動やポスター等で宿題や課題等をやる

・嫌になるまでやってみて、後ほど飽きるのではないか--これはちょっと危ないですけれども、

・スマホよりも興味があることを見つける

・痛い目に遭うまでスマホをやってみてぼろぼろになってから後から気づく

子どもたちが様々なご意見をいろいろ言っていました。基本的には制限や時間を決めるとか、ルールを決めるというのが多かったです。

 

 予防が大事だというところがあって、先ほど言ったように、本を読ませてもらったら、依存になると回復するのに長期間を要するというところもありますし、なかなか回復しない場合もあります。

予防が大事というところの中で、僕も東羽衣小学校では3年前からそういうスマホセミナーやスマホのルールづくりなんかもPTAのお母さん方と一緒に考えて、

8時から9時まではスマホを使用しないようにしましょうとか、

長時間のスマホゲームをやめましょうとか、これは大体9項目ぐらいあるんです。

それを毎年微調整しながら子どもたちとコミュニケーションしながら、大体1月か2月ぐらいに配布させてもらってスマホの取り組み方をやっていると。

 なぜやっているのかというと、このスマホというのは家庭教育に資する要因が多くて、なかなか子どもたちはスマホを学校に持っていくわけじゃないですから、大概の子どもたちはスマホやゲームというのは家庭でするわけですから、家庭教育の範疇なんです。

もしくは地域教育の範疇なんですけれども、学校教育のところではなかなか指導が十分できていない、できないというところの中で、保護者の理解であったり、またしつけであったり、また子どもたちの理解、意識づけというのが非常に大事になってくるのかなというところで、そういう中でルールづくりをさせてもらう。

 何でルールをPTAでつくったのかというと、先ほど言った学校教育の範疇ではなかなか学校の先生がルールを設定することが難しいのかなということで、PTAでルールをつくっているという形で配布させていただきながら子どもたちに啓発しているというところではあるんです。

 

 

 

東羽衣小スマホルール

 

 実際、ネット依存というのは、先ほどの冒頭でも中高生では7人に1人がネット依存という厚生労働省の統計もありました。それが本当であれば、7人に1人はネット依存になっているということであるならば、本当にこれは保護者の方は悩まれている方が多いと思うんです。自分の息子は実はネット依存なんですとか、なかなか言うのも恥ずかしい部分もあったりとかするのかなと悩まれていると思うんです。

 

 

Q3:このネットやゲーム依存につきまして、保護者の方や児童・生徒本人が相談や治療ができる窓口というのがあるのかどうかお願いいたします。

 

教育委員会:まず、相談を受ける場合、学校においては担任や養護教諭、学年主任や管理職等が最初の窓口となります。

各学校においては、常駐ではありませんが、スクールカウンセラーも配置されているので、保護者も児童・生徒も随時専門的な相談を受けることが可能となっております。

 また、学校での相談が難しい場合は、教育研究センターにも相談員やカウンセラーが対応できる相談窓口を開設しておりますので、ニーズに合わせて相談することができます。

 毎月広報にも掲載しておりますが、どこに相談していいのか分からない、相談に対応できるふれあい相談等、電話や面談による相談ができる場もご用意しております。

 なお、治療につきましては、医療機関には専門家であるスクールカウンセラーからつなぐことが多く、基本的には保護者の方からのご要望によって相談に沿う形で紹介しているケースが多くなっております。

 

松本: まずは、担任や養護教員など、学校の先生に相談されると。

私ども伺うと、なかなか学校の先生に何か相談しにくいというご意見もあったり、その次の過程ではスクールカウンセラーなどにも相談できます。

また、教育研究センターにも相談できるし、広報にも掲載しているしというところで、そういう形でつながりを持たせてもらいながら、そういう相談ができる窓口というのは、市は様々に設定しているんです。

 けれども、ヒアリングレベルで聞く限りでは、保護者もちょっと悩んでいるんだけどといったときに、なかなか担任やスクールカウンセラー、教育研究センターまたは広報のところ、どこに相談していいのか分からない、相談にも対応できるふれあい相談等というところの、保護者の方もなかなかそこまで行き着かない場合というのも往々にしてあるのかなというところもあります。

結構、戸田先生とかとそんな雑談をスマホサミットでしていましたら、いや、例えば不登校というのは増加傾向です。全国的にも大体6%ぐらいが中学生では不登校になる。当市でも大体6%弱ぐらいが不登校になる。100人生徒がいると、平均すると6人が不登校になると。

 そういうところの中で、不登校になる子たちは、大半は結果的には不登校になる先か後かは別にして、自宅ではネットをずっと見ている、ゲームや動画を見ている子が大半だと思います。

 そういう不登校の子たちが、または家族がなかなか学校に行きにくい様々な事象の中で、コンビニとかスーパーには行くでしょうというところで、そういうところにこういう何かお悩み相談みたいなものが、QRコードとかがあったりとかすると分かりやすいというアドバイスはいただいていましたので、高石市も様々な形で相談窓口はあると。

スクールカウンセラーからも必要に応じたら病院にも、クリニックにも相談する体制というのがあると思うんですけれども、それだけの多くの不登校児童もいて、またネット依存症の率も7人に1人かもしれないというところの中で、そこまでの相談件数は恐らくないんです。だからまだ必要な相談するところにたどり着いていない。

 ですから、ネット依存で悩まれているご家族は、多分自分たちだけで何とか解決しようと悶々としている方も多いと思います。不登校の子で学校には行かなくても、スーパーやコンビニぐらいは行くでしょうというところで、そういうところにまた貼り紙をさせてもらったりとかいうアドバイスはいただきましたので、またご検討だけお願いできたらなと思います。

 

Q4:ネット依存やゲーム依存については、家庭の保護者にも啓発が必要だと思います。これは保護者にも啓発が必要だと思います。

しかし、今までのご答弁で、高石市ではスマホサミットや子どもたちの生活を話し合う会、これはいじめ関連です。

また、児童会や生徒会の活動が活発であり、子どもたちが考えて持ち寄って話し合うことを重視していると。僕も考えていますけれども、子どもたちの話合いと保護者への啓発、子どもたち同士でいろんな依存とか、様々な取組を考えるのと保護者も取組を一緒に考える、この両立した取組というのは行うことができないのか、ご答弁をお願いします。

 

 

教育委員会:先ほどから申し上げておりますスマホサミットは、今回で第6回となり、また、私たちの生活を話し合う会については、今年で第39回となりました。

この二つの会については、教員や大人から価値観を押しつけるのではなく、子どもたち自身がどのように考えるのか、ほかの子どもたちはどのように考えているのかといったことを重視し、児童会や生徒会の子どもたちが各校で中心になって考え、話し合ってきたことを発表・交流する場として設定をしております。

 学校教育においては、子どもたちは自分の考えを持ち寄って比較検討し、まとめるといった活動を授業や学校生活の様々な場面において取り入れております。しかし、自分の学校だけではなく、ほかの学校、特に小・中学校の枠を超えて話し合うことにより、さらに意見を深めることが可能になるのではないかという考えから、これらの二つの取組を実施しております。

 折しも国においても、こども大綱やこども基本法において子どもの意見表明が大きく取り沙汰されている中で、本市教育委員会としましては、これらの取組の内容を見直し、更新しながら継続してまいりたいと考えております。

 これまでこれらの会で話し合われた内容については、子どもたちが各学校に持ち帰り、学校の中で広める活動を行っておりますが、特にネットやゲームの使用に関することはご家庭の協力を得ることが必要なテーマであるので、啓発の方法などについてPTAのご協力等も得ながら、話合いの議題に取り入れることなども含めてその手法について検討してまいります。

 

松本:このネット依存対策は学校だけで解決できる案件ではなく、地域や保護者を巻き込んだ形にしていくことも大事だと思います。

そういうところでは子どもたちだけのスマホサミットは、これもすばらしいものだと思うんですけれども、ご家庭での議論や啓発ができる取組や学べる場があったりとかそういうところは非常に大事だと考えています。

 ネット依存の様々な本を読ませてもらいましたけれども、予防のポイントは二つなのかなと。

一つは、家庭内の使用ルールをつくるということなんです。

二つ目がデジタル端末の制限機能の活用です。

何でもかんでも小学校で動画でも見れるようなものではなくて、年齢に応じて責任の範疇に応じたものに制限していくことが必要だと思います。

何よりも家庭間のコミュニケーションを密にしていって、正しい生活習慣の中で、今さら子どもたちにスマホは取り上げるといってもうまくいかないでしょうし、昔のやり方では多分できないと思います。

ネットやゲーム、スマホに対して我々がどう生かしていくのかというところをみんなで取り組んでいくことが大事なのかなとは思っています。

 一番というのは、僕はルールをある程度固めていく中で、もちろん細かいルールに関してはご家庭で自由度があっていいとは思うんです。

なかなか僕も中学校でPTAをしているときにルールをつくろうと、つくったご家庭とつくっていないご家庭があって、つくっていないご家庭は12時でも1時でも中学校ですからLINEをするんです。つくっている子というのは、親が持っていますから、12時や1時になるとLINEができないんです。でもそういうことを知らなかったら、いじめの対象にもなったりとかした事例もあったり。

例えば僕は中学校のときですから6年ぐらい前ですけれども、真面目に取り組んでおる家が付き合いが悪い、LINEですぐ返事が来ないなんてという事例もあったりとかも、対処があったんです。

 そういうことも含めたときにみんなで考えていかないといけないという形もありますし、PTAでもいろいろこれからも提言していけるようにこちら側も要望していけたらと思いますし、またそういうところを学校側も受け入れていただけますようにお願いいたしまして、私の今回の質問は終わらせていただきます。

どうもありがとうございました。