こんにちは。
作業日記をお届けします。

今回の作業車両は、ヤマハが誇る唯一無二のビッグツイン、YAMAHA MT-01です。
1,670ccという超大排気量空冷Vツインエンジンを搭載したその姿は、何度見てもインパクト抜群ですね!
今回の作業内容は、ステムベアリングの交換およびフロントフォークのオーバーホールです。
走行距離は6万キロを超え、巨体を支え続けてきたステアリング周りには明確な症状が出ていました。
ハンドルを切るとセンター位置で「カチッ」と引っかかるように止まってしまう状態です。
🛠 ステムベアリングの交換作業
フロントタイヤを車体から抜き取り、ステアリングステムへの負荷(荷重)を無くしてフリーにすると、ベアリングの打痕(凹み)によるセンターの引っかかりがよりはっきりと判るようになります。

アンダーブラケット(ステアリングステム)とフレーム側から、長年の荷重で傷のついた古いベアリングレースを慎重に抜き取ります。 フレームおよびアンダーブラケットに新しいベアリングレースを綺麗に打ち込み、新しいベアリングへたっぷりとグリスアップを行って車体へ組み付けます。

ここからの締め付け調整が肝心です。 ステムナットは一度規定値より高めのトルクでしっかりと締め付け、ベアリングをレースにしっかり馴染ませて(落ち着かせて)から、一旦緩めます。その後、改めて規定トルクで締め直して適正なプリロードを与え、トップブリッジを取り付けます。これでスムーズかつ引っかかりのないステアリング操作が復活しました!
🔧 フロントフォークの分解・オーバーホール
続いてフロントフォークの整備に入ります。
実はMT-01のフロントフォークは、純正部品のパーツリスト上で内部のスライドメタル(ガイドメタル等)単体での部品設定がされていません(アウターチューブのアッセンブリー交換扱い)。
しかし、当店では適合するメタルパーツの正確なサイズを把握しているため、6万キロという走行距離を考慮し、新品メタルへの交換を行っていきます!

フォーク内部を分解してみると、やはり長年の走行に相応しくそこそこのオイル汚れが見られました。すべてのパーツをすべて分解し、綺麗に洗浄・点検を行います。
パーツの状態を確認しながら丁寧に組み上げます。今回はオーナー様の仕様や車格に合わせて、フォークオイルの粘度を純正規定値より少し高め(硬め)にフォークオイルをブレンドしてセッティングして組み上げました。
🌧 試乗確認と作業完了
フロントフォークを車体へ戻し、組み上げ完了です。
最近は雨続きの天気が続いていましたが、晴れ間の合間を見計らって試乗確認へ出発! 1,670ccVツインならではの独特で力強い鼓動感・振動を味わいながら走らせます。
引っかかりのあったステムは滑らかに動き、フロントフォークもしっかりと路面を追従。
粘度変更による踏ん張り感も上々で、前後とも非常に良い動作を確認できました。
これからもこの個性あふれるビッグツインで、気持ち良いライディングを楽しんでいただければ幸いです!
サスペンションのオーバーホールや、メーカー非分解扱いでお悩みの方もぜひお気軽にご相談ください。
それでは、
また次回の作業日記でお会いしましょう。